飛ぶ夢をしばらく見ない

飛ぶ夢をしばらく見ない


飛ぶ夢をしばらく見ない


これはなんつうか幻想的な物語ですな。

中年男性。

嫁さんとの間も冷めてるし、子供にもドライな態度取られるし、

大事な仕事の接待をすっぽかしふらっと2階から飛び降りる。

足折ったぐらいで、ケガはたいしたことなかった。

何を生きがいにしていいかよくわからんよくあるタイプの中年男性です。

その男が体験した奇妙な出来事。

病院でね、相部屋になるんすな。

病院の近くで事故がおこったとかで、ベッドが足りないから、

相部屋を頼まれる。

相手は女性。

まあ、一晩ぐらいはいいかって相部屋ですごすんすな。

真ん中に衝立して、相手の顔はわからない。

声だけ。

身の上話から、なぜかボイスセックスに突入。

テレホンセックスみたいなもんです。

今、君の白い胸に手を置いてる。

乳首をつまんでる。

ああ、なんてきれいな肌だなんて、けっこう盛り上がるのです。

細川俊之の渋い声がまた、すっげえエロいんだよなあ。

二人ともノリノリで細川俊之ビンビンですよ。

細川俊之は、声の感じから、自分と同年代だと思ってたのだが、

翌朝、ちらっと見えた相手の顔は老婆そのもの。

ここで、もう細川俊之は萎え萎えです。

そんで数ヵ月後、細川俊之のもとを石田えりが訪ねてくる。

あの時、相部屋でご一緒した者ですというのだが、

女は老婆ではなく、着物の似合う40代後半ぐらいの美女。

なにがなんだかよくわからないが、当然ベッドイン。

石田えりのたわわなおっぱいを味わい尽くす。

翌朝、目覚めると彼女の姿はなかった。

また、あらわれたとき、彼女はさらに若くなっていて…。

まあ、こんなかんじで話は進みます。

石田えりがどんどん若返っていく。

これはかなり怖い話ですねえ。

ボイスセックスから始まった二人。

性の衝動、性愛でつながりをもった相手がどんどん若返っていく。

若返りは止まらない。

ある程度でとまってくれればいいんだけど、

どこまでも若返るんす。

はたからみればロリコンだっていうラインもこえてどこまでも。

これは恐怖以外のなにものでもない。

愛した女と体でつながれない。

別れのリミットがどんどん迫ってくる。

こんな哀しくて苦しくて怖いことがあるだろうか。

なんで若返るのかはよくわからんのだが。

まあ、見所といえば、老女から10代の乙女まで演じた石田えりの陽気なダイナマイトボディ。

老女のところは、ちらっと映るだけなので、

実質は40代着物美女から10代ワンピース娘までか。

これがなかなか上手く演じ分けられてる。

和服姿の石田えりがいいねえ。

そして細川俊之の渋い声。

この人は、声が飛びぬけていいなあ。

濡れ場の演技とかいまいちなんすけど、やっぱ声がすげえいい。

朗読劇とかしたらすごくいいだろな。

この声でご飯三杯いけます。

使われてる音楽がかなり古臭く感じるものなので、

映画としては中途半端に古く見えてしまってる。

それが残念か。

もっと幻想体な映像でもよかったかも。

生々しいんだよなあ、ちょっと。

生臭いっていうかね。

最後の入浴シーンは、

ちょっといけないもの見てるような気分になっちゃったからなあ。

設定自体が突拍子もない設定なんだから、

映像ももっとファンタジーよりにつくってほしかったね。

山田太一/飛ぶ夢をしばらく見ない (新潮文庫)

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