ブラック・ビューティー / マイルス・デイビス

ブラック・ビューティー


ブラック・ビューティー / マイルス・デイヴィス

マイルス・デイビスのライブ盤。

CDをトレイにぶちこんで、プレイボタンをプッシュ。

なんだこりゃ?みたいな。

エレキマイルスって、音楽的にはどうなんすかねえ。

はっきりとしたテーマがあるわけでもなく、

美しいメロディがあるわけでもなく、

そこにあるのはカオスだけというかんじなので、

最近あんまり聞くこともないんすけど、

たまに無性に聞きたくなるね。

なんか格好いいからね。

エレクトリック期のマイルス・デイビスは、わたしのアイドルの一人です。

電化マイルスのイメージは完璧に「夏」なんですけど、

狂った桜の季節「春」にも意外とマッチするのではないだろか。

2枚組みで79分。

おっと、ぎりぎりCDR1枚におさまるぜっと。

一応、名前をつけて曲ごとに区切りがつけられてるんだけど、

ひとつひとつが独立した曲にはなってないんすよ。

曲名も適当だし、メドレーなので最初から最後までで1曲みたいな。

だから、なかだるみみたいに感じるところもあるんすよ。

でもそれで、なんか退屈かなあと思って油断してると、

うおっっていう高速パンチが飛んでくる。

ヘッドフォンで聞くとかなりきます。

右から左から音がとんでくる。

まずは「●ディレクションズ

モコモコしたボトムラインが一つのパターンでリズムを練り出す。

その上を、トランペットやらエレピやらサックスが、

高速のパッセージを瞬間的にきめる。

それがたまらない。

混沌を切り裂く雷鳴のごとし。


●マイルス・ランズ・ザ・ヴードゥー・ダウン

1曲目でグツグツ宇宙鍋がにつまったところで、この2曲目に突入。

ゆったり目のねばっこいリズム。

さっきの暗黒ムードから一転、ちょっと陽気でファンキーな雰囲気かなと油断してると、

徐々にエンジンかかってきて、走り出す。

パワフルに叩きまくるドラムが最高にロックしててサイコーだぜって。


●ウィリー・ネルソン

ベースが繰り返すフレーズの上を泳ぐエレピ。

その繰り返しは、出口のない螺旋階段を昇っていくような呪術的な幻想を呼び起こす。


●アイ・フォール・イン・ラヴ・トゥー・イージリィ

渋い。

クラシックな曲。

哀愁たっぷりに奏でるマイルスのトランペット。

短い。

次の曲の前奏じゃねえの、これ。


●サンクチュアリ

心地よいね、こういうの。

アーユルヴェーダでもやってるみたいな感覚に。

音のオイルで全身包まれるみたいな。

スピリチュアルな波動を感じる。


●イッツ・アバウト・ザット・タイム

怪しい。

こちょこちょドラムに、ばぶばぶベース。

小動物がせわしなく動き回ってるみたい。


●ビッチェズ・ブリュー

なにか起こりそう、でもなんも起こらない。

どういうこっちゃ。

ビッチズ・ブルーってこんな曲だったっけか?

クールダウン。

トイレに行く。


●マスクァレロ

なんかエキゾチックなフレーズをマイルスがプピパーとやってる後ろで、

ドラムがヤクザなみにボコボコに叩きまくる。

ボコボコですわ。

悲鳴のようなサックスの後ろでもヤクザドラムが炸裂。

エレピが出てくるとなぜか控えめになるドラム。

ヤクザドラム。


そんで最後は「●スパニッシュ・キー ザ・テーマ

でたー、おれのテーマソング。

これ好きなんだ、一番好き。

魔術的ファンキーソング。


以上79分地獄めぐりの旅でした。

疲れたなあ。

1曲だけとりだして聞いても良さがわかんないから、

全曲聞くはめになるんだ、毎度毎度。

疲れる。

そして憑かれる。

あとは憑かれた様に眠るだけ。

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