ファニーゲーム

ファニーゲーム



ファニーゲーム

不快きわまりないだとか、怖すぎだとか、

映画マニアのあいだではちょっとした話題になった作品。

それじゃあいっちょ不快な気持ちにでもなってみるか、

たまには醜いものを見るのもよかろうってことで、

鑑賞してみたのだが、そう大げさに言うほどの代物ではなかった。

肩透かし。

これは、見る前にすごいよという噂を聞きすぎて、

変に期待がふくらんでしまったからだと思われます。

なにも前情報を持たずに見たとしたら、十分に不快な映画だと思う。

舞台は別荘地かなんかなんすかねえ。

川辺にある広い別荘に家族が、ヨットを楽しむためにやってくる。

幸せな家族の週末みたいなかんじのところに、

変な男が訪問してくる。

お隣さんのところに来ている甥だとかなんとかいう奴なのだが、

お隣さんから卵を借りてくるように言われて来ましたとやってくる。

小太りな男と足の細い男。

なぜか手袋をしている変な二人組。

彼らの訪問から、死のゲームに無理やり参加させられるみたいなかんじの話。

この二人組は、その別荘地の人たちを殺してまわってるみたいなんすね。

家の人を皆殺しにしたら、その次、そしてまたつぎと殺して回ってるみたいなんすけど、

その目的も動機もまったくわからない。

ゲームだみたいなことを言ってたけど、

彼らはゲームに興じてるふうでもなく、なにか理由があるふうでもなく、

たんたんと家族を暴力の恐怖で支配し、時間が来れば殺すということをしているのです。

狂っているというのでもない。

熱気がまったくないんすよ。

だから見てても、うわーとか、これはきついとかもなく、

目を背けるようなシーンもなく普通に見れたんだけど、

ただただ、不可解というか、あまりの理不尽さにとまどってしまった。

これはなんなのだろう?みたいな。

間違ってポーズボタン押したかなと思うぐらいまったく動きのない画面が続いたり、

二人組の足の細い方の男が、カメラ目線でこちら(観客)に目配せして呼びかけたり、

ん?なんだ?これは…みたいな。

不快というより不可解が最高潮になったところで、

また変な出来事が起こる。

あれはどうかなあと思ったなあ。

リモコンで巻き戻し。

あのシーンで、この映画ってホラー映画ではなくて、

なにか小難しい主張をしてる映画なんだなと思ってしまった。

これはリアルプレイではなく、ゲームプレイで、

ゲームであればどんな理不尽な暴力も許容できるのが人間だみたいな皮肉のような気がした。

まあ、不可解なまま終ったなあ。

いちばんよかったシーンは、オープニングでした。

別荘に向かってクラシックをカーステで聞きながら車を走らせる家族。

いきなりBGMがゆったりしたクラシックから、

騒がしいデスメタルに切り替わる。

ここが素晴らしかった。

この先に待つ不穏な出来事を予感させる演出でね。

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