千年女優

千年女優


千年女優


うーむ、これは恋の物語。

最初から最後まで、ある女優の叶わなかった恋の話で突っ走る。

けっこう退屈するかもなあ。

今敏監督作品で映像的には凝ってる。

老齢の女優にインタビューしていくんすけど、

過去の出来事と過去に出演した映画のシーンが回想の中で混じりあう。

インタビュアーとカメラマンが、その回想の中に登場。

その繰り返しで話が進んでいく。

話は、女優が出会った謎の男に恋して、

明日逢おうという約束を胸に思い続けるというもの。

鍵ってのが出てくるんすけど、これもたいした意味もなく、

この鍵が、政府の重要機密を解く鍵でもなく、

政府を転覆させる秘密兵器の鍵でもなく、

その鍵を巡って、政府と裏組織が争うとかいう展開もなく、

それは単なる鍵で、

男が確かに存在したという想い出の品というだけ。

女優の恋心を思い起こさせる小道具。

まあ、そんなこんなで回想は進み、恋の結末を迎える。

恋の呪いをかけられたみたいな描写があったけど、まさに呪い。

恋焦がれながらも、もう会えないということをどこかで悟っている。

呪いはかかっているけども、不幸ではない。

なぜなら、

恋に恋している自分が好きだから。

そう言いきって昇天できる彼女が清清しくもあり、

また狂気じみても感じられ、

この結末は、見るときの体調で感じ方が変わるのだろうなと。

サイドストーリーなしで、女優の恋にだけしぼった作りに、

今敏監督の潔さも、狂気も感じられたのでありました。

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