『巴里のアメリカ人』を観たんだ【映画】ジョージ・ガーシュウィン作曲、ジーン・ケリー、レスリー・キャロン出演、アカデミー賞6部門受賞のミュージカル



ちょっとこれはきついっすね。

ミュージカル映画の傑作とのことなんすけど、

お話がとってつけた感ありすぎでイマイチですし、

ミュージカルシーンのダンスもイマイチですし、

うーん、作品としての

賞味期限切れなのかなって感じでした。

まあ、公開当時も大絶賛ばかりという

わけでもなかったみたいですけども。

まず話が適当。

恋愛ドラマが後半展開するんすけど、

始まるのが遅すぎて男女のひかれあっていく

過程が描かれなさすぎで

軽薄な男と女がくっついたぐらいにしか見えなくて

全然恋愛ドラマとして盛り上がらない。

ジーン・ケリーとレスリー・キャロンが出会うのが

映画が3分の2ぐらい進んでからって遅すぎないすかね。

映画の冒頭で出会って、ジーン・ケリーは一目ぼれで

がんがんアプローチするけども、

レスリー・キャロンは今彼がいるから

なかなか気持ちが決まらなくて

徐々にうちとけていくみたいなのを時間をかけて

描いてくれれば乗れるのだけど、

前半はジーン・ケリーのパリでの生活と

友達の売れないピアニスト、オスカー・レヴァントとのやりとり、

パトロンの金持ち女、ニーナ・フォッシュとの話で

時間がつぶされてて恋愛ドラマはまったく描かれない。

これは描き方がうまくないですね。

恋愛ドラマを主軸にして

その合間合間にジーン・ケリーやレスリー・キャロンの生活を

描いていくっていう感じの構成にしてほしい。

まあ、ミュージカルなんだからストーリーなんかどうでもいいよ

っていう意見もあるだろうけど

とんでもない、

ミュージカルだからこそストーリーが重要になってくる。

登場人物の感情や状況を体全体で表現しているからこそ

歌い踊る姿に感動をおぼえるわけで

よくわからない状況で何考えてるかわからない人たちが

歌って踊るのを見せられて楽しめるわけないんすよ。

ドラマをともなわないダンスは

ただの身体能力披露大会でしかないわけで。

そんでミュージカルシーンなんすけど

これはあんまりよくなかったです。

ダンスの振り付けがいまいち。

なんだろ、滑稽というか、笑わそうとしてるというか、

おどけた振り付けのダンスなんすよ。

ジーン・ケリーとレスリー・キャロンの身体能力が高くて

うまいのはわかるんだけど、

踊ってるダンスが、美しくもないしワイルドでもないし、

魅力に乏しい振り付けで残念です。

ラスト18分間のダンスシーンが圧巻とかいう話もあるんすけど、

確かに場面転換を繰り返し

舞台と衣装を何度もチェンジしていくダンスシーンで

スケールは大きいんすよ。

でも、肝心のダンスの振り付けがあんまりよくない。

なんていったらいいのか、

志村けんのだいじょうぶだぁみたいというか。

タイツ姿で踊るジーン・ケリーが変なおじさんにしか見えなくて

わたすが変なおじさんです、だっふんだ!って

言いそうにしか見えなくて

なんか滑稽なダンスにしか見えない。

振り付けがいまいちすぎる。

ジーン・ケリーのタップダンスと

レスリー・キャロンのバレエダンスシーンはなかなかいいんすけど

ジャズダンスっていうか創作ダンスの部分がよくないんすよねえ。

振りがダサい。

でもアカデミー賞とかいっぱい受賞してるから

これが当時の最先端でクリエイティブな振り付けだったんだろか。

いまいちといえばレスリー・キャロンのダンスはいいんだけど、

普通の演技するシーンが下手というか

表情の演技ができてなくていまいちだったなあ。

よかったのはオスカー・レヴァントが

自分のコンサートを夢想するシーンとかかな。

ピアノを弾いてるのは自分。

指揮してるのも自分。

バイオリン弾いてるのも自分。

ブラボーと称賛する観客も自分っていうシーンが

コミカルで楽しくてよかった。

ジーン・ケリーが子供たちとやりとりするダンスシーンもなかなかよかったです。

それぐらいですかねえ、よかったとこは。

ミュージカルだからお話は適当でいいわけではなくて

むしろミュージカルだからこそ

ストーリーがしっかりしてないとダメなんだなあと

しみじみ思った映画でした。

巴里のアメリカ人 [ ジーン・ケリー ]
巴里のアメリカ人予告編

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