『切り裂き魔ゴーレム』を観たんだ【映画】ビル・ナイ主演、ビクトリア朝時代のロンドンを舞台に連続猟奇殺人事件を描いたミステリー



雰囲気はよかったですね。

19世紀のロンドンを舞台にした猟奇殺人事件のムード。

昔のロンドンってこういう猟奇にぴったりくる。

すげえ環境悪かったんだっけ?

公害、疫病、貧困で治安が悪すぎる

極悪シティだったとかなかったとか。

まあ、よかったのはそういうムードだけかなあ。

一応、犯人は誰だミステリーなんすけど、

そこが話の肝っていうわけでもない感じです。

人間のこの世に名を残したい、

永遠に忘れられないような存在になりたいという

欲望のはてに事件がおきたみたいな感じなんすよ。

そうまでして生きた証を残したいと

狂ってしまうほどの

生き地獄を見せられて生きている人々。

そうさせてしまう

ロンドンというマッドシティの恐ろしさを観たみたいな。

登場人物、誰もが多かれ少なかれ狂っている。 

刑事もなんであんなに年寄なんだろ。

ロンドン警察には定年なかったのかな。

男色のうわさがあって出世コースからははずれた刑事が

なんかやる気だしちゃって

夫の毒殺容疑をかけられた奥さんに肩入れしちゃう。

彼も己の刑事としての能力を

世に知らしめたいという欲望があって事件にはまっていったのかな。

毒殺された夫は書く書く詐欺の劇作家。

あれこれ構想は練って

図書館で調べものして執筆してるポーズはするけども

実際はひとつも完成させられない。

たんなるスケコマシみたいなもんすけど、

劇作家として名を残したいという欲望を捨てられない。

劇場の売れっ子コメディ役者は

事件の戯曲を上演中にキャストが死んでも

自分が代役になって上演を続ける。

劇場のスターは自分ひとりだとでも言いたげに。

犯人は、どうなんすかね。

貧困のなかで育って子供のころからひどい目にあってきたから

そこから這い上がることのためには

なんでもしたけども思い望むような成功は手に入らなくて

違う方法で成功しようとしたのかなんなのか。

動機や理由はよくわからんけども、

当時のロンドンの暗黒なムードが

人間を狂わせたのだって感じなのかな。

暗黒ロンドンを舞台にした横溝正史ミステリだと思えば

けっこう楽しめる映画だと思います。

切り裂き魔ゴーレム [ ビル・ナイ ]
切り裂き魔ゴーレム予告編

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