『閉店時間』を観たんだ【映画】井上梅次監督、若尾文子、江波杏子、野添ひとみ出演、デパートを舞台にしたラブコメ



デパートを舞台にしたラブコメもの。

デパートの呉服売り場で働く若尾文子、

地下の総菜売り場で働く野添ひとみ、

エレベーターガールの江波杏子。

この3人それぞれの恋模様を描くドラマです。

横浜の高島屋が撮影協力してるみたいで

60年代のデパートの雰囲気がわかって面白いです。

まあセットのところも多いんすけど、

実際の店舗で撮ってるなって

見えるとこもけっこうあるので

昔の百貨店ってこんななんだっておもしろい。

まだ着物売り場が活気があるんすよ。

どんどん客がきて

どんどん着物を買っていく。

反物バーゲンで人がごった返して生地を奪い合う。

今じゃ考えられない。

今もうないといえばエレベーターガールもですね。

エレベーターにのって何階何々売り場とか

アナウンスしながらエレベーターの操作するだけの職業。

変わってないのはデパ地下の総菜売り場だけかな。

男性社員とおんなじ仕事をしていても

女性社員は出世もしなけりゃ昇給もしない。

なぜなら女性は結婚までの

腰掛気分で働いてるだけだからという時代。

野添ひとみと江波杏子は

だったら適当に仕事して恋を頑張っちゃおうって

感じなんすけど若尾文子は

そんなの古いよって感じで

女のくせにとか、だから女はと言われるたびに

泣いてガッツを燃やしいつか見てろと奮起するBG。

野添ひとみは食材を納品する下請け会社の青年と

いい感じになるのだが

上司が下請けいびりで嫌がらせしてくる。

江波杏子は男をとっかえひっかえ

同僚からも総スカンなのだが

いけてるロマンチックな広告マンにほれて

男関係を整理して結婚を考えたが

こいつは妻子持ちの遊び人で思惑が外れてがっくり。

若尾文子は盲人のためのテープ録音をボランティアでやってて

そこの先生に惚れてるのだが

奥さんがいてこのカップルの生き方に感動して

先生と恋愛でどうこうなることをあきらめる。

そこで恋の相手に浮上してくるのが

後輩なのに偉そうで気に食わない川口浩。

川口浩と最初はいがみ合いながらも

理解が深まってって感じで

三者三様の恋が展開していく。

3人、いろいろありますが

ちゃんと収まるところにおさまる感じです。

若尾文子はモダンガール。

野添ひとみは純朴元気ガール。

江波杏子は妖艶ガール。

キャラがはっきりわかれててそれぞれ面白い。

うーん、だれが一番幸せをつかみそうかというと

野添ひとみですかねえ。

若尾文子は男女同等にこだわって息苦しくなりそうだし、

江波杏子はお水の世界にいって

恋の駆け引きが仕事になってしまったので

普通の恋ができなさそうだし、

おにぎり頬張って

愛の告白をしあった野添ひとみカップルが

気取らず自然に平凡な幸福をつかみそうに見えました。

いやー、どうかな。

若いうちはおにぎりで満足できても

子供ができたりあれこれ所帯じみてきたら

毎度毎度おにぎりで満足できなくなってくるかもしれない。

何が幸せなのか、

っていうのはなかなかわかりにくいものですね。

唐突にヘルスロングのCMシーンが始まったりするのも

おもしろかったですね。

この時代の邦画ってこういう商品の宣伝シーンが

ストーリーと関係なく出てきたりしますね。

ストッキングをはきかえて商品名を言って

これすごくいいのよとか、

電気製品、シェーバーとか使って商品名言うとか。

タイアップっていうやつですか。

閉店時間
若尾文子映画祭

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