『新・悪名』を観たんだ【映画】勝新太郎と田宮二郎の悪名シリーズ第3弾



勝新太郎と田宮二郎の悪名シリーズ第3弾。

1と2を観たことあると思うんすけど、

まったく覚えてないので話がよくわからなかったけど、

なんか前作で田宮二郎は死んでるみたいですね。

今回は死んだ田宮二郎の弟ということで

田宮二郎が出てきました。

ドロンパみたいな軽薄な英語まじりでしゃべる

アメリカかぶれっぽいやつです。

服装もジーパンに革ジャンとかスカジャンとかで

シャレオツなアメカジできめてます。

勝新のほうはというと、

兵隊で戦争行ってて帰ってきた復員兵です。

故郷に帰ってくると自分は戦死したことになってて

墓は建てられてるし、

嫁さんは別の男と一緒になってるしで

なんかいたたまれなくて居場所ないみたいな。

死んだ田宮二郎の故郷を訪ねて

彼の母親を引き取ったりするんすけど、

結局、堅気の生活はできず、

大阪にでていくことにする。

死んだ田宮二郎の弟の田宮二郎も大阪に出て闇市で

パンパンの元締めとかやってしのいでます。

悪名といえば勝新太郎と田宮二郎の

コンビ芸が売りのシリーズなんすけど、

この映画はコンビのやりとりの面白さはあんまないです。

なんせ田宮二郎がなかなか出てこない。

冒頭から30分ぐらい

勝新が戦地から帰ってきて故郷であれこれあるという

描写を入念にやります。

いつ田宮二郎出てくるんだって感じです。

こんだけ待たせるんだから

すごい派手な登場をするんだろうなって期待してたんすけど、

そんな派手な演出もなく田宮二郎はあっさりと登場。

ここはもうちょっと劇的な感じで

勝新太郎と田宮二郎の遭遇を演出してほしかった。

話は闇市の利権をめぐるいざこざにシフトしていきます。

大阪の闇市はほかに行くところがないやつらが

集まってその日を生き抜くために商売してるわけです。

法的には不法占拠。

そこに目をつけたヤクザの親分と三国人の親分が結託して

闇市の住人を追い出してレジャーランドを建設する計画を進める。

そこに勝新が立ちふさがるってわけ。

田宮二郎はもともと敵側です。

三国人の親分に土地をもらうという口約束で

上納金をせっせとおさめていたが

裏切られて最後は勝新太郎側に寝返り

一緒に戦うことになる。

そんなわけで、二人の軽妙なやりとりというのは

あんまり楽しめない内容でしたねえ。

戦後のどさくさを生き抜こうとする庶民の苦しさと

それを食い物にしようとするヤクザや利権者への怒りが

色濃くでてる映画になってましたなあ。

勝新の言動が心に残る。

俺らは傷ついたけども無茶苦茶やっていいわけじゃないと。

傷ついたからこそ次はまっとうにやっていこうやないかと。

敗戦のどさくさだからこそ無茶したらあかんでと。

生きて帰ってきたら死んだことになってるし

嫁は別の男と所帯もってるしで悲しいんだけど

それで自暴自棄やってもしゃあないでと。

苦しいときだからこそまっとうに生きようという

メッセージ映画ですね。

新・悪名

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