『みだれ髪』を観たんだ【映画】泉鏡花の「三枚続」を衣笠貞之助監督、山本富士子、勝新太郎出演で映画化した悲恋ドラマ



他人の気持ちさえ考えなければうまくいったかも。

よく、人の気持ちを考えて行動しようとか、

人の立場になって考えようとかいうけど

意外とそれって不幸の始まりでは?みたいな話でした。

善意だと思って人のためにやったことで不幸が巻き起こる。

そんな話でした。

泉鏡花原作らしいので時代設定は古いです。

エリートと庶民、貴族と平民の間に

あからさまに身分の差がある時代。

まあ、今もあるんすけど、

今は建前ではみんな平等じゃないすか。

そんな建前もない時代ですね。

勝新太郎は酔っ払いの料理人。

喧嘩のとばっちりで山本富士子にケガをさせたことで彼女に惚れる。

山本富士子は材木問屋の娘で

怪我を診てもらった医者の川崎敬三に惚れる。

この3人の愛のトライアングルってわけ。

勝新はそこらへんのただのゴロツキ庶民で

山本富士子はでっかい材木問屋の娘で身分の差がある。

川崎敬三は医者の家系かなんかで

華族との縁談がくるほどの名家なので、

山本富士子が材木問屋のお嬢さんといえども

格の違いがあるので身分の差がある。

山本富士子と川崎敬三は惚れあってて

川崎敬三は華族とのお見合いを断って

山本富士子と一緒になるつもりだったのだが、

勝新太郎の善意、正義感からの行動でぶち壊しになる。

それでもまだ川崎敬三は一緒になるつもりだったのだが、

山本富士子の材木問屋が火事で全焼。

借金まみれで一家離散状態になる山本富士子は、

こんな自分では彼と釣り合わないと

川崎敬三から遠ざかり、

流れ流れて芸者になってしまう。

まあ、それで最後は悲しい結末をむかえるわけですけども、

全部、善意から他人の気持ちを考えて

やったことで不幸になってるのです。

勝新太郎は山本富士子がこけにされて侮辱されたことに

義憤にかられて怒鳴り込んでいったんだけど、

それで逆に山本富士子の評判を落とすことになってしまう。

良かれと思ってやったことで人が不幸になる。

山本富士子はこんな私とあの人では釣り合わない。

こんな私では輝かしい未来があるあの人に

ふさわしくないと身を引いてしまう。

彼のことを思えばこそなんすけど、

山本富士子がいなくなったことで

彼は好きでもない華族と結婚して

冷め切った結婚生活から離縁になる。

不幸になってんすよ。

誰もが自分の気持ちより、

他人の気持ちを想像して行動したことによって

逆に不幸になってんすよ。

これがよ、最初からみんな自分の気持ちに

正直にまっすぐに行動してたらどうだろ。

勝新太郎は忍ぶ恋じゃなくて、

好きです!って真っすぐコクって

お断りします!って振られたら、

ふられちまった~って笑って終わってたんじゃないすかね。

山本富士子は身を引かずに逆にぐいぐいいってたら

川崎敬三を尻に敷いて幸せな家庭を築けたかも。

川崎敬三も好きなら必死こいて探せよ。

金も時間もあるんだから。

そしたら勘当されたかもしれないけど、

あの時代に医者だからなんとでもなるだろ。

好きな女と自分を食わせるぐらい。

まあ、それができない時代であるから

悲恋ということでしょうか。

お話はおもしろかったけど、

映像とか俳優の演技はいまいちで見所なしです。

とくにセリフがいまいちというか、

会話シーンなんだけど、

全然会話してるように見えない変な感じだったし、

映像もあんまりよくなかったしで、いまいちな出来でした。

他人の気持ちを考えて良かれと思って行動することが

いかに愚かで不幸を招くことか教訓になる話でした。

みだれ髪 [ 山本富士子 ]
みだれ髪

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