『銀座化粧』を観たんだ【映画】成瀬巳喜男監督、田中絹代主演、戦後の銀座で生きる人々を描いた人情ドラマ



戦後の銀座。

バアの女給して小さな息子を育てる田中絹代が主人公。

成瀬巳喜男監督のモノクロ人情ドラマですね。

昔の町が出てくる映画って

家とか建物とか衣装とかの感じを

見るだけでもけっこう楽しめます。

女給って今でいうクラブのホステス。

住んでるとこは下宿。

1階に家主が住んでて、二階を人に貸すのが普通の時代。

服装は着物と洋服が混在。

男はスーツにハットかぶったりしていい感じなんすよ。

田中絹代は戦前景気がよかった男の2号さんしてて

子供を産んだんすけど、男は景気悪くなって落ちぶれるし

正式に結婚してくれるわけでもなく

今ではルンペン一歩手前でお金を元気なくせびりにくる始末。

息子は小学校低学年ぐらいすかねえ。

けっこうよくできた子で、

一人でなんでもやる手がかからない子供。

田中絹代は年取っていくからいつまでも女給はできないし、

かといって頼れる男はいないし、

子供もまだまだ小さいしっていうのをとおして

銀座で生きていく人々の悲喜こもごもを描く。

勤めてるバアがはやんなくてママにお金が必要になって

成金の東野英治郎に相談にいったら

倉庫でやられそうになって逃げ帰るとか、

無銭飲食で逃げた男に町でばったり再会とか、

息子がいなくなって探して大騒ぎとか、

田舎からきた青年の東京案内を頼まれて

いい男だわなんて思ってたら

目をかけていた妹分と結婚の約束しちゃって

淡い希望もおじゃんで、

また明日から一生懸命銀座で働きますかと

心機一転する田中絹代であったみたいな。

いろんな人生が銀座という

人があつまる場所で垣間見えたなあ。

バーに子供が物や花を売りにきたりするんすよ。

あれって戦災孤児っていうやつですかね。

子供なのに親もなく自分で

働いていかなきゃいけない人生があり、

田中絹代の息子のように父親なしで

母親にもあまりかまってもらえない子供の人生があり、

落ちぶれて自分が父親といえず

親らしいことできない男の人生もあり、

銀座で暮らすなんて考えられないという

田舎の青年のような人生もあり、

汚いことしてでも稼ぐ男の2号としておさまる女の人生もあり、

生き方はいろいろ、人生いろいろですねみたいな。

息子がよかったなあ。

明日は動物園つれってもらえると

わくわくがとまらないって感じなのがよかった。

そうなんだよ。

実際にかなわなくても、

明日、なにかいいことあると

希望や期待を抱いて生きていけたら幸せなんすよねえ。

銀座化粧

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