『不機嫌な果実』を観た【映画】林真理子の原作を南果歩、美木良介、根津甚八、鈴木一真らで映画化した官能ドラマ



よくわからないようなわかるような。

果実はどんどん熟して熟れていって

食べごろになるけど

いつかは食べられなくなる。

タイムリミットあるのに、

今ここでこうしてることが正解なのかなっていう

漠然とした不安が頭をもたげて

不機嫌になるみたいな。

不機嫌な果実ってそういうことですかねえ。

南果歩が結婚にマンネリ感じて

不倫して離婚して再婚するだけの話なので

とくにこれといってどうこうないんすけど、

オフビートなお笑いコント風の作りが

ツボっておかしくておかしくて。

レストランの食事シーンでの

石原良純や根津甚八のニタニタ笑いが

ねちゃねちゃ粘着質で気味悪くて気持ち悪くて

おもしろすぎた。

なんか肉食系だなあって感じです。

この話っていつごろの設定なんすかね。

バブルとかでしたっけ。

それより後かな。

携帯電話がまだ普及してなくて

家電の子機ぐらいの大きさだったから

バブルは終わってるか。

南果歩の親がバブル世代で、

南果歩はバブル終焉直後世代かな。

なんかおじさんがギラギラしちゃってる時代で

なんか懐かしさをおぼえました。

マザコン気味だけど

いい暮らしできる収入がある夫の美木良介。

業界人の根津甚八。

親のすねかじり高等遊民の鈴木一真。

3人の男と関係する南果歩。

夫は夜の相手してくれないし、

根津甚八はほかにも女がいるしで、

一番若い鈴木一真はロマンチックで熱烈。

それで彼と再婚するんすけど、

生活力まったくなしで

南果歩が事務OLやって細々やることになります。

美木良介と結婚してたときは、

形だけの秘書バイトして

暇をもてあましてエステにネイルにと

何不自由やってたのとくらべると

数段落ちる暮らしになっちゃってるわけ。

朝食の内容がものすごいランクダウンしてて笑えます。

しかも美木良介は20台の若い女と再婚するらしいときて

わたし何やってんだろっていう感じの南果歩です。

南果歩と対照的な女として鷲尾いさ子が登場します。

放浪生活のバーテンダー。

最後に赤ん坊ができて母親になった鷲尾いさ子と

偶然南果歩は会う。

父親はだれかわからないシングルマザーになってる。

深夜プールの乱交4Pで妊娠したんすかね?

南果歩からすればそんな生き方信じられないわけです。

シングルマザーって、

誰が子供とあなたを守ってくれるの?って思うんすけど、

鷲尾いさ子はそんなことなんとも思ってなくて

子供がいてくれて幸せって感じなんすよ。

南果歩の不機嫌の正体はこれですね。

自分以外の誰かが自分を幸せにしてくれると思ってる。

だから今のパートナーよりもっといいパートナーが

いるんじゃないかって今の男に不満を持ってしまう。

これはもうどこまでいってもきりがない。

自分の幸せを他人がどうにかしてくれると思ってるかぎり。

シンデレラコンプレックスってやつでしょうか。

今の時代は男がどうにかしてくれると

思ってる人はあんまりいない時代なのかもしれないけど

少し前の時代はいい男つかまえるのが

女の幸せみたいな時代の風潮あったような気がしますね。

王子様に見初めてもらうみたいな。

それがお姫様でしょみたいな。

そういう時代に思春期を過ごして大人になった

女の人は時代がかわっちゃっても

多感な時期をそういう風潮のなかですごしたから

お姫様症候群がぬけなくて苦労してるかもなあ。

この映画の主人公も特別甘えてるとか

頭がどうかしてるとかじゃないんすよねえ。

そういう時代に生まれて育っただけ

その時代ではこういう考え方が普通だったというだけ。

いい男がわたしを幸せにしてくれると

思ってるんだから今の男がいまいちだと思ったら

新しい別の男をってなるのは避けられない。

今の十代とか二十代とかの女性は

どういう幸福感をもってるんすかね。

はなから男に期待はしてないだろうけど、

かといって鷲尾いさ子みたいなタイプが

普通ってわけでもないだろうし、

今はこれって言えるような主流がないのが

今の時代なのかな。

まあ、いろいろ時代とか幸せとかについて

考えたけど、映画はほんといまいちなのでした。

ベッドシーンとかも変になまなましくて

あんまきれいじゃなかったのもいまいちなとこですね。

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不機嫌な果実

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