『ごろつき』を観たんだ【映画】高倉健がキックボクサーに!マキノ雅弘監督、菅原文太共演による異色任侠ドラマ



高倉健の異色任侠もの。

これは珍品ですねえ。

前半は任侠の香りはまったくしません。

貧困にあえぐ田舎の青年が

大金を稼ぐためにキックボクサーになることを決心し

東京に出てきて奮闘する物語です。

九州の炭鉱町ですかねえ。

炭鉱がもう閉山寸前で仕事がなくて

高倉健家族は親せきの家で居候。

親戚は幼い弟たちや

病気の母親につらくあたって居場所がない。

こうなりゃ一発逆転でキックボクシングだ!ってことで

菅原文太と一緒にトラックをヒッチハイクして上京です。

チャンピオンになったらごっつい大金稼げるらしい

という漠然とした想像と

体には自信があるってだけで

なんのコネもあてもない。

顔を煤で真っ黒にした乞食同然の青年二人が

勢いだけで東京に出てきて騒動が巻き起こるみたいな。

田舎者が都会にでてきて

いなかっぺパワーで都会の人たちを巻き込んで

騒動を起こすっていうあれなんすよ、完全に。

なかなか面白いです。

泣かせる人情系コメディ。

青年のサクセスストーリー。

貧乏が憎い、なんとしても金稼ぐぞという

ぎらついた若者。

そんな感じなんすけど、最後は

なぜかいつもの高倉健任侠になってんの。

日本刀もって敵陣に殴り込みで無双みたいな。

あれ?どこでこうなったみたいな。

東京で一旗揚げて

田舎の家族に楽させたい青年の人情ものが

最後は仁義にこたえてドス振り回す任侠ものに。

いやー、前半ほんとコメディでおもしろい。

高倉健がキックボクサーですよ?

キックボクシングジムで下働きする高倉健。

犬の金玉にサロンパススプレーをぶっかける高倉健。

キックボクシングの試合のシーンもあります。

菅原文太とのコンビも息が合ってておもしろいし

これはこのまま人情喜劇でいってもいいなって感じなんすけどね。

いやー、どうなんだろ。

最後の殴り込みは日本刀じゃなくて

キックボクシングで戦うとかのほうが良かったかなあ。

助っ人はジムのキックボクサーとかでさ。

キックとパンチでバッタバタとヤクザを倒す。

それじゃあかっこつかないですかねえ。

こういうのもあるんだなあ。

高倉健の任侠ものって着流しにドスっていうイメージだけど

キックボクサーで任侠とかもあるんだね。

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