『若い人』を観たんだ【映画】石原裕次郎、吉永小百合、浅丘ルリ子共演による青春ドラマ



石原裕次郎の文芸路線もの。

石原裕次郎映画はだいたい3系統ありますね。

石坂洋次郎原作の文芸ものと、

無国籍アクションエンタメものと

恋愛もの。

自分は文芸路線の石原裕次郎が結構好きなんすよ。

落ち着いた感じで

胸の内に悩みを秘めた青年みたいなのをやってるのが

なかなか味わいあっていい。

アクションや恋愛もののときの

石原裕次郎が動なら、こっちの裕次郎は静の裕次郎って感じです。

今回は女子高の数学教師役です。

同僚教師に浅丘ルリ子、生徒役に吉永小百合。

この3人のラブトライアングル話。

吉永小百合の家がちょっと複雑な家で

母親が飲み屋やってて、

いろんな男をとっかえひっかえやってきてて

吉永小百合の父親は誰かわからないしいない。

そんな吉永小百合が石原裕次郎の中に

見ぬ父親の残像を見出し、

恋愛感情ともつかない思いを抱き猛烈にアタックをかけてくる。

先生、わたしのこと好き?好きと言って!みたいな。

ついには先生の子供を妊娠したと

産婦人科にとびこんで検査しろと騒いだりする始末。

吉永小百合の家庭の事情に同情して

それを邪険にも扱えず

つい甘やかしてしまう石原裕次郎みたいな。

石原裕次郎は浅丘ルリ子のことをいいと思ってて

浅丘ルリ子のほうも同じなんすけど、

浅丘ルリ子は吉永小百合が石原裕次郎にお熱なのに

真正面から張り合うわけじゃなくて

一歩引いて石原裕次郎がどうするかにゆだねるみたいな感じです。

ちょいちょい牽制しあう吉永小百合と浅丘ルリ子だけど

直接対決にはなりません。

悩める石原裕次郎。

気持ちは浅丘ルリ子にあるのだが、

吉永小百合の不憫さに同情してしまう気持ちもある。

吉永小百合を突き放すべきなのか、

受け入れてしまうべきなのかみたいな。

吉永小百合の母親の今の彼氏がいいこと言うんすよ。

先生、あの子のことを哀れに思って甘やかすのはわかるけど、

誰かに甘やかされないとやっていけないやつは

死んだほうがいいんじゃないかみたいなこというんすよ。

誰かに同情されて憐みをかけてもらわなくちゃいけないような

弱いやつはこの先やっていけないんじゃないのみたいな。

そんなようなこと言うわけ。

憐みや同情で甘やかすのは筋違いだろっていうね。

そこは一線ひいてやるべきなんじゃないのかってね。

ろくでもないおっさんかと思いきや、

めちゃくちゃ真っ当なこというおっさんで驚いた。

恋愛感情があるのは浅丘ルリ子のほうなわけだから

よし、これはちゃんと吉永小百合に言おうって思ったところで

吉永小百合は女のカンかなにかで察知したのか

自分から身を引いて

浅丘ルリ子と結婚しちゃいなよって明るく言うわけ。

わーん、って泣いてこりゃ修羅場になるぞって思ったら

突然、ニコニコ顔になって軽く何事もなかったように

振舞いだす吉永小百合。

若い吉永小百合の気持ちの変化の激しさに

若い人は何考えてるかさっぱりわからんと

とまどいながらも

彼女の未来を心配してしまう裕次郎みたいなエンディングです。

石原裕次郎、吉永小百合、浅丘ルリ子の

恋の三角関係バトルものみたいな感じがするけど、

内容はそうはなってないです。

石原裕次郎や浅丘ルリ子ら大人側は

吉永小百合に張り合うのではなく、

不憫な子供として向き合ってる。

そこがすごい大人なムードでよかったですね。

大人と子供の間にちゃんと大きな溝がある世界。

なかなかおもしろかったです。

長崎と東京の風景も楽しめるし。

吉永小百合が押し入れに隠れて

石原裕次郎にプレゼントで買ってきた革靴をはいて

煎餅くいながら、寝落ちするシーンとか

酒乱の母親を鎮めるために手足をロープでしばって

睡眠薬?シャブ?を注射器で打とうとする吉永小百合とか

サユリストが楽しめるシーン満載でした。

若い人

関連する商品

この記事へのコメント