『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』を見たんだ【映画】マーゴット・ロビー製作・主演、ナンシー・ケリガン襲撃事件で知られるトーニャ・ハーディングの半生を描いた伝記ドラマ



トーニャ・ハーディング事件ありましたね。

いや、ナンシー・ケリガン殴打事件だったっけ。

これ子供のときにすごい報道されてたのをなんか覚えてます。

あと、トーニャ・ハーディングが足を審判たちに見せて

靴ひもが切れたって泣いて説明してる映像。

あれはなんか強烈に印象に残ってます。

事件に至るまでのトーニャ・ハーディングのスケート人生を

ドキュメンタリータッチで追っていったのがこの映画です。

事件から数十年後の関係者たちが

インタビューに答える現在の映像と、

当時何があったのかを再現した過去の映像とで構成されてて

本当のドキュメンタリー番組を見てるみたいな雰囲気です。

実話ベースの事件ものを映画でやるときに

よく使われる手法なんすけど、

けっこううまくできてました。

登場人物がときどき観客に向かって語り掛けるとか

BGMが当時のヒット曲になってたりとか

フィクションとしてのおもしろさを追加する匙加減がよかった。

こういう実録ものでリアルな感じだけを追求しちゃうと

地味で面白みがなくなっちゃうんすけど、

ちゃんとフィクションとしての面白みも考えて

映像を作ってあるので

まったく退屈せずに楽しく見れましたね。

まあ、内容は楽しくないんすけど。

あとフィギュアスケートのシーンの躍動感がすごい。

普通のスケートのテレビ中継では

絶対に感じれないスピードとダイナミックさで

見ててわくわくする映像でよかったですね。

トーニャ・ハーディングって

いわゆるレッドネックとかホワイトトラッシュとかいわれる

貧困階級の育ちで両親は離婚してて、

母親は暴力を日常的にふるう毒親で

学校ちゃんと行かせてもらえなくて勉強できなくて学歴もない。

そんなトーニャ・ハーディングがスケートに才能があったみたいで

女子では難しい三回転半ジャンプを飛べる選手に成長する。

こんな環境で育って

よくそんなすごい選手になれたなとちょっと驚きです。

才能あったんすねえ、

まあ、母親が監視してめちゃくちゃ練習させたみたいですけど。

母親がとにかく暴力ふるう。

この娘は叩けば叩くほど力を発揮するぞじゃないけども

精神的にも肉体的にも叩いて叩いて育てる。

母親から叩かれて育って、また結婚した夫からも殴られてと

こんな生活でよくスポーツ選手なんかやってたなと。

三回転半飛んで優勝かなんかして

これで幸せになるのかと思いきや全然です。

そっからオリンピックに向けての間に

事件が起きるわけですけども

事件の真相というか、これがほんとかどうかは知らんけど

ほんとだったらひどい話だなと。

バカは悪だくみもうまくできないバカだから

みたいな悲しい話に思えた。

発端はハーディングに脅迫状が届いたことだったらしいです。

出場すると撃つぞという脅迫がきてけっこうびびってたらしい。

こういう脅かしは、靴や衣装になんかしたりする

選手同士の嫌がらせのたぐいでよくあるみたいなんすよ。

精神的な嫌がらせ。

トップ選手は金になるから場外戦での

足の引っ張り合いもえげつない。

じゃあ俺たちもやろうと

夫がライバルのナンシー・ケリガンに

脅迫状をおくることを思いつく。

相談にのった夫の親友が人雇って

州外からおくったほうがいいとか言い出す。

その友人は俺はテロ活動の専門家で

昔は諜報員として活動していたとか言ってるんすけど

どう見ても実家暮らしの無職のデブ男なんすよ。

ホラ吹きというか

ちょっと精神に問題あるような感じのやつなんすけど、

そいつが何を思ったのか、脅迫状をだすんじゃなくて

ナンシー・ケリガンを襲撃して

膝を殴るのを人雇って実行してしまう。

焦る夫。

スケーターとしての栄光に酔って

現実を見ないトーニャ・ハーディング。

事件の捜査がすすみ

簡単に実行犯からたどって

夫や親友やハーディングが調べられてっていうね。

靴ひもが切れたアピールは

そんな状況でむかえたオリンピックでのことだったんすねえ。

そりゃ精神状態ボロボロで

まともにやれるわけないというか

よく出場できて滑れたなと

逆にメンタル強すぎるんじゃないすかね。

叩かれて育っただけあるというか。

トーニャ・ハーディングのスケートはジャンプを完璧にしても

点数が伸びなかったみたいなんすよ。

それは彼女のスケーティングが

普段の怒りをぶつけるようなスケートで

審判たちが望むような

上品で気品があって優雅なスケートとは

かけ離れてたからなんだなあ。

まあでも事件の真相はどうだろか。

彼女がやらせたような気もするというか、

それまでの生き様を考えると

そうであってもまったく意外には思えない。

まああるだろなって思っちゃうような

生き方っていうのが悲しいじゃないすか。

せっかくスケートで栄光をつかんでも

その栄光を自分でつぶしちゃう。

スケートがすべてだったのに、

永久追放でスケートできなくなる。

貧困下層階級に生まれ育ったら

才能あっても不幸にしかなれないのかみたいな。

主演のマーゴット・ロビーの演技はよかったです。

こういう実際の人物を演技するときって

モノマネ役作りになりがちじゃないすか。

見た目だけ似せようとする

形だけのモノマネショー演技で

つまんないってことが多いけど

彼女の演技は物真似じゃなくて

こういう育ちの人間がこういう状況だったら

こういう気持ちになって

こういう行動をしてこういう表情になるっていう

ちゃんと一人の人間を演じる演技をしてて

なかなかいい役者だなって思いましたね。

人間の絶頂感とか絶望感とかが

ちゃんと伝わってくる演技でよかった。

まあ、自然さとは無縁のパッション全開演技なんすけど、

コメディな作風とマッチしててよかったですね。

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