『完全なるチェックメイト』を観たんだ【映画】チェスの達人ボビー・フィッシャーの伝記



クレイジー。

チェスや将棋、囲碁などの

対戦ボードゲームの達人に変人が多いイメージがあるけど、

もっとも有名なのがボビー・フィッシャーですかね。

冷戦時代に米ソ代理戦争ともいうべき

ソビエトの達人との世界一をかけたゲームをした人。

ボビー・フィッシャーの幼少時代から、

世界一決定戦までを描いた伝記映画。

なんかすごいやばい人に描かれてた。

癇癪もちでわがままで完全に頭おかしい人って感じです。

周囲の人間はみんな敵で

自分をはめようとしているみたいに思ってて

精神的に自分で自分を追い込んでいくみたいな。

盗聴、監視されてるといつもカリカリしてる。

まあ、実際されてたかもしれないっすけどね。

それにしても、大丈夫か、この人って不安になるレベルです。

チェスとか、最善の手を読むようなゲームをうまくできる人は、

なんでも深読みしちゃう精神構造になってて

精神を病みやすいんじゃないすかね。

これがああなって、こうなったらこうなるから、

そしたらこうしてああしてとか

一日中考えてたら、そりゃ物音ひとつで監視されてる!とか

電話のノイズで盗聴されてる!とか言い出して

幻聴か実際そうなのかわからなくなってもおかしくないっすね。

で、世界一決定戦でボビー・フィッシャーは開幕2連敗するんすよ。

そこでいつもの病気で、

カメラの作動音が気になるとか

観客がいると気が散るとか難癖つけだして

自分の条件が通らなければやらないとごねる。

このままだとボビー・フィッシャーのリタイアで

対戦相手のソビエトのスパスキーが世界一になるっていう状況で

スパスキーも頭おかしくなっちゃうわけ。

それまではスパスキーは冷静で国家からの束縛に

いらつきながらも平静をたもってプレイする人に描かれてるんすよ。

頭のおかしいボビー・フィッシャーにたいして

冷静でちょっとダンディでスマートなスパスキーみたいな。

それがこっちも頭おかしくなるんすよ。

キチガイが伝染したのかな。

そのままほっとけば不戦勝で勝ちなんすけど、

あいつ普通にやったら俺に勝てないから

奇行を演じて逃げてるんだろ、

そうは問屋が卸さない、

引きずり出して完膚なきまでぼこぼこにしたるわ!って

頭に血が上って

ボビー・フィッシャーのペースにまんまとはまるわけ。

それで、スパスキーも頭おかしくなって

盗聴してるのはわかってるんだと部屋で暴れたり、

対局中に椅子から振動がする、

変な装置が取り付けられてる!とか言い出すんすよ。

うわー、キチガイが伝染したよみたいな。

ボビー・フィッシャーはニヤリですよ。

ひっかかりやがったな、こいつ。

俺は奇行を演じていたわけではない。

ほんとに精神がおかしいだけなのだ、ニヤニヤてなもんです。

そしてその日から、普段は打たない手をうってくる

ボビー・フィッシャーに狼狽したスパスキーは調子をくずして負けてしまう。

自滅。

完全なるチェックメイトでもなんでもない。

キチガイを伝染させて

心理戦で優位に立ったから勝ったみたいな。

言うなれば奇襲作戦が成功したみたいなもんですよ。

普通にやってたらフィッシャー負けてたんじゃないか。

対戦ゲームで重要なのは、

いかに自分のペースをたもつか、

いかに自分のテリトリーに相手を引っ張り込むか

ってことなんだろなと。

盤上の闘いとは別に、盤外でも戦いはあるってことっすね。

予告編
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