『エイリアン:コヴェナント』を見た【映画】リドリー・スコット監督による「プロメテウス」の続編



プロメテウスの続編。

一度落ちた落とし穴に

もう一度落ちるような映画でした。

しかも、

おーい、ここに前に落ちた落とし穴があるから、

こっちに来てみろよ~って言われて、

なになに?落とし穴?どれどれって

走ってきてそのまま綺麗にズボッと

落ちるみたいな落ち方です。

プロメテウス」でおかした過ちを

そっくりそのまま「エイリアンコヴェナント」で再現する。

人類は進歩をやめてしまったのか。

人の退化の恐怖を描いたのが

この映画ですね。

エイリアンの恐怖じゃなくて、

ヒトの迂闊さがすごすぎる恐怖です。

惑星間航行が

車でちょっと遠出するみたいな感覚に

描かれているのがすごい違和感を感じます。

前作もそうだったんすけど、

未知のものにたいする慎重さが

まるでないのがどうしてなのか。

まあ、こんなんだから、

人類は滅びゆく種族になって

移民できる惑星を探して

コヴェナント号が宇宙旅行してるっていう

ことなのかもしれないっすけど、

それにしても迂闊すぎる。

解せぬ。

もしかしてあの迂闊さは、

この宇宙はすべて探索されつくして

人間にわからないことなど

何もないという人類の傲慢さを

意図的に演出しているのかな。

あんなあやしいアンドロイドを

警戒しないなんてどういうことなのか。

やっぱり人間の傲慢さを

迂闊さということで見せてるのかな。

わからない。

続編なので、

プロメテウスで残った謎が

明らかになって、

話が先に進むのかと思ったら、

1ミリも進んでなくて

これにも恐怖を覚えました。

気分はジョジョのポルナレフ。

話が進展すると思ったら

まったく進んでいなかった。

何を言ってるのかわからねーと思うが、

俺もわからないみたいな。

プロメテウスの10年後の話らしいのだが、

なんにも進展なしです。

コヴェナントは続編というよりは、

プロメテウスの謎を違う角度で見る作品だと思いました。

謎から謎へ。

プロメテウスとコヴェナントを見たことで

はっきりとしたこともあります。

これはアンドロイドが主役の映画なんだなと。

プロメテウスのアンドロイド、デヴィッドが

どうしてあんなことしたのか

どういう心境なのかということが

コヴェナントを見るとわかりやすい。

プロメテウスとコヴェナントは、

1本の作品の前後編みたいに感じました。

次がほんとの続編になるんじゃないのか。

はたして続編では、

謎に答えがでるのかどうか。

プロメテウスを見直したくなったなあ。

コヴェナントを見る限りでは、

続編でもすっきりするような解答は、

用意されないような感じがしますね。

リドリー・スコットは、

このシリーズは神になろうとしたアンドロイドの話として

作ってるみたいですね。

自分を作った創造主がいて、

その神がたいしたやつじゃないと

わかったときに起きる悲劇みたいな。

人間はアンドロイドを作ったが、

アンドロイドが自分は人間よりもすぐれていると

思って人間の下等さに絶望したとき

何が起きるのか。

創造主への愛が失望から憎悪に変わったとき

被創造者はどうするのか。

神を殺す。

そういう哲学系の映画なんだろなと。

それをエイリアンでやるから

評価がいまいちなんじゃないすかね。

エイリアン関係なく、

「コヴェナント」だったら

普通にミステリーアクションSFで

まあまあいいんじゃないのってなるけど、

あのエイリアンの……ってなると

評価もちょっと変わってきちゃうし。

まあ、前作で題名にエイリアンってつけなかったのに

続編でエイリアンってつけるってことは、

興行的には失敗で

どうにかしたいってことなんだろけど、

やっぱ昔の企画のリブートって

難しいですね。

それにどうも掘り下げる方向が間違ってるような

気がするし。

神とか人類の起源とかエイリアンの正体とか、

そういう方向への掘り下げはいらないんすけどね。

見たいのは、

未知の脅威の存在に対峙した人間が、

どうするのかっていうドラマなんすよ。

想像外の恐怖、脅威にさらされたとき、

人間はその恐怖にどう立ち向かうのか。

恐怖に負けるのか勝つのか。

そういう人間の足掻き、

生きるため葛藤する姿が描かれるから

エイリアンはおもしろいんであって、

エイリアンの正体とかでっかい巨人の正体とか

そういうのはどうでもいいんすよ。

そこは未知で全然OKなのに

なぜかそっち方向に話を掘り下げるもんだから、

SF設定オタクしか喜ばないような

せまい映画になっちゃってるんだよなあ。


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