『拳銃無頼帖 不敵に笑う男』を見た【映画】赤木圭一郎の早射ちの竜シリーズ第3作



赤木圭一郎の拳銃シリーズ第3弾。

これはちょっとどうだろなあ。

いまいちかな。

赤木圭一郎は演技が固い。

かたいというより、動きがぎこちないです。

こっから歩いて、

ここで振り向いてセリフいって、

またこっち向いてみたいな

段取りがはっきりわかる芝居で、

見てて気になってしまう。

なんか、赤木圭一郎自身は

こういうアクション映画で

アクション演技するのに乗り気じゃなかったみたいですね。

美輪明宏の本とか読むと

赤木圭一郎はワイルドなタイプというより

文学青年みたいなタイプだったらしい。

それに性格もちょっとかわってて

躁鬱の激しい人だったとか。

初対面の美輪明宏をドライブに誘って

車に乗り込んだら

いきなりナイフを顔につきつけてきて

あ!やばい、こいつ変質者だと

美輪さんがあせってると

赤木圭一郎は、ジョーダンジョーダン、

ちょっと驚かせたかっただけだよと

大笑いしたとかいうエピソードもある。

冗談にしては、度が過ぎてるというか、

かなり危ないやつだよなあ。

石原裕次郎の成功をもとに

同じように赤木圭一郎を大スターに育てようという

会社の方針によって

集中的に主演映画が作られる状況に

疲れてたらしいから

精神的にまいってたのかな。

そういう疲れみたいなものが

画面からも感じられますね。

乗り気じゃないというか、

気持ちがのってないのが見えるというか。

またそれが特徴になって

魅力につながってるともいえるかな。

赤木圭一郎の独特の雰囲気はいいですね。

野性味のある顔立ちでありながら、

憂いを感じさせる表情。

翳りがあるので、

神秘的な魅力があります。

素材としての良さは感じるけど、

映画の中で、

演じるキャラクターや物語と

一致して魅力が爆発するというところまでは

いっていないです。

夭折せずに順調にスターとして

成長していれば、

石原裕次郎みたいなスターになっていたかも

と思いをはせるには

十分なカメラ写りの良さではあります。

赤木圭一郎主演作品だけど、

彼よりよかったのが宍戸錠。

シシドの独壇場。

ニヒルな拳銃使いの役で

赤木圭一郎の拳銃の腕にほれこんで

俺と勝負しろと

ことあるごとに挑んでくるんだけど、

邪魔が入って勝負は持ち越し。

そして最後は

ええかっこして

赤木圭一郎の身代わりにもなる。

宍戸錠が主役といっても

おかしくないような役回りですね。

吉永小百合もトニーの妹役ででてくるんだけど、

いまいち出番が少ないというか、

話には一応からんでくるけども、

なんか形だけみたいな感じで、

消化不良。

話の形式としては、任侠ヤクザものにのっとってます。

足を洗うために組の仕事して

刑務所行った男が出所して町に舞い戻る。

そこでいざこざに巻き込まれて、

復帰せざるを得なくなる。

ドスを拳銃に置き換えて、

ちょっと現代風の見てくれにかえてるけど、

中身は古い任侠ものです。

唐突にお祭りのシーンになったりと、

話の進み方もなんだかいびつに感じるし、

赤木圭一郎と宍戸錠の

キャラの良さだけで

もってるような感じですね。


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