『シャンハイ』を見たんだ【映画】





雰囲気たっぷり。

戦時下の上海を舞台にサスペンスのムードは

たっぷりあるんだけど、

なんだが不発に終わったなあ。

キャストもいいし、

映像もなかなかいいのだが

お話がまったくもって不発弾。

終わってみれば、

結局、なんだったんだか?みたいな。

1940年代の戦時下のムードって

なんかいいっすよね。

権謀術数が渦巻く百鬼夜行の世界って感じで

男と女のラブゲームが

スパイゲームに直結みたいな。

盛り上がるね。

キャストもいい。

ジョン・キューザックが主役なんすけど、

珍しくなかなかいい感じでした。

コン・リーのマダム感もよかったし、

チョウ・ユンファの一人男たちの挽歌状態もよかったです。

チョウ・ユンファが発砲するシーンが

もろに男たちの挽歌みたいで

なんかおかしくて笑っちゃったんすけどね。

この映画はサスペンスドラマなので

アクションは抑え目で地味なんすけど、

チョウ・ユンファが拳銃ぶっぱなすところだけ

トーンがアクション映画みたいになるから

なんか浮いてましたね。

渡辺謙は安定のケンワタナベで

海外の一線級の役者の中に混じっても

安心して見てられますね。

あと損してたのは菊地凛子ですかねえ。

物語の核となる重要な女の役なんすけど、

これは損だなあっていうね。

ジョン・キューザックの友人の死の謎を知る女。

レジスタンスのコン・リーが匿う女。

渡辺謙が探している女。

ということでみんなが菊地凛子をめぐって

あれこれ動いてるので

超重要な役どころのはずなのだが、

まったくいてもいなくてもいいような扱いで、

最後に見せ場があるのかと思ったけど、

まったくなんの見せ場もなく終わってしまうのだ。

アヘン中毒で震えて死ぬだけ。

まあ、演技はうまかったけども、

全然見せ場ないんすよ。

この映画がいまいちなのは、

物語上、重要なはずの菊地凛子がまったく重要に描かれてないから

なのではないか。

菊地凛子の役は、

ヒッチコックがいうところのマクガフィンなんすよ。

サスペンスを作り出すためだけに存在する

中身のないお宝。

謎の女をめぐってみんながわいわいするところを

描くのが目的であって

謎の女の正体を描くことが目的ではない。

まあ、だから戦時下の上海の雰囲気を

楽しめたらこの映画はOKって感じかな。


予告編
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