『ミンボーの女』を見た【映画】伊丹十三監督のミンボー痛快サスペンスコメディ



ミンボーの女

確か映画公開時に

伊丹十三監督が襲撃されたんじゃなかったっけ。

顔を切りつけられたかして

確か包帯姿で記者会見とかしてたような。

この映画のときだったっけ。

上映しているスクリーンを斬られたという

事件もあったような気がするが。

そういう事件を起こすほど、

この映画はインパクトがあったということだろうか。

物語は暴力団によるホテルへのゆすりたかりを描き、

ヤクザにいいようにされていたホテルマンが

宮本信子演じる弁護士の助けを借りて

ヤクザに対抗して

暴力団の脅しに屈しないホテルに変わっていく

という感じです。

前半はヤクザの脅しの手口を公開。

後半はヤクザの弱点を公開。

やっぱ、暴力団を恐れなくて良いと

描いたところが暴力団の逆鱗に触れたのだろうか。

暴力をちらつかせるが

実際に暴力行為にでることは少ない。

まあ、でも宮本信子演じる弁護士は

柳葉敏郎に刺されてしまうのだけどね。

後先考えず突っ走る系のヤクザもいる。

そういうヤクザはやっぱり怖いんじゃないかと思ったなあ。

中尾彬や伊東四朗が演じているヤクザは

損得勘定で動いているので

ごねても得しないとわかれば

去っていくので対処できるっていうわけっすねえ。

しっかし、気が重くなる映画だった。

コメディタッチで描いてて、

時々コミカルなBGMでギャグタッチにしてあるのだが、

こういうクレーム処理っていうか、

まったくルール無用に独自ルールで

乗り込んでくる人たちの相手をして

相手に納得して帰ってもらえるように

処理するっていうのはかなりストレスなことで

こんなこと誰もしたくないのだけど、

サービス業やってれば避けられないことなので

相手がヤクザじゃなくても

普通の小市民がヤクザも呆れる無理難題を

言ってくるなんてこともあるわけで、

だからコメディタッチなんすけど

全然笑えないというかねえ。

現実にあるストレスを見せられちゃって

なんか鬱気分になってくる。

そりゃ血尿もでますよ。

それで後半は大地康雄や村田雄浩、宝田明が

毅然とした態度でヤクザに立ち向かえるように

なっていって勝利する展開なのだが

それほど爽快な気分にはなれないのだ。

なぜなら、この戦いには終わりがないから。

一人対処してお引取り願っても

また別の、そのまた別のヤクザや

おかしな市民がやってくるわけで

そこにホテルがあるかぎりそういうことはあるわけで。

そう考えると

一件落着でよかったなあっていう気分にならないんすよねえ。

まあ、なんかこの映画は暴対法の施行時期に

作られてヒットしたらしいんすけど、

今の時代に作るとしたら

普通の市民がクレーマー化する話になるのかなあ。

どうなんだろか。

伊丹十三監督が今いたら

どんな題材で映画を作るんだろか。


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