『櫻の園-さくらのその-』を見た【映画】吉田秋生の名作コミックを中原俊監督が福田沙紀を主演に再映画化



櫻の園-さくらのその-

これはなんとも残念な出来になってます。

最初と中盤ぐらいまで

けっこう普通によかった感じなんすけど

後半、なんだこりゃ?って感じになった。

自殺騒ぎで封印された演劇「櫻の園」を

福田沙紀らが復活させるという展開なんすけど

なんのこたあない、

あっさり復活してしまう。

大島優子の妊娠騒ぎや

学校にバレて教頭の富司純子との対決とか、

舞台の再演を阻む困難が用意されているのだが

それがあっさりとなんとなく簡単に

いつの間にか解決されてて

上演することになってるのが

なんとも腑に落ちない。

福田沙紀たちが何かした結果

舞台が成功して

彼女たちはなにかを得たっていうわけじゃないのです。

福田沙紀はバイオリンを諦めて

何もする気がない無気力ガール。

それがなんかのきっかけで

封印されてた舞台をやることになったわけだけど

彼女の気持ちの変化とかあんまりわかりません。

なんとなーく始めて

なんとなーくやる気だしたなみたいな。

なんとなーくうまくいったなみたいな。

話の展開は困難に立ち向かって

何かを成し遂げた的なドラマ仕立てなのに

中身はなんとなくでなんとなくうまくいきましたという

雰囲気重視ドラマになってる。

それの違和感がありますね。

中原俊監督がセルフリメイクしたってことで

ところどころ昔の櫻の園を彷彿とさせるシーンもあるけども

どうも頼まれ仕事を手堅くやりました感がしました。

芸能事務所のオスカーが作ってる映画なので

オスカーのタレントたちが顔見せるだけの

あんまり意味のないシーンとかもありますし。

武井咲なんか役的には全然いらないけど

無意味に登場しますし、

上戸彩はインディーズバンドのボーカル役という。

なにがなんだかな出演の仕方である。

ゲスト出演もいいけども

もっとストーリー上意味のある役を

考えて欲しいとこっすね。

まあ、でも杏とかよかったですね。

一人アバター状態ですけど、かっこよかったし。

なんていうか、出演者がタレントタレントしすぎてて

素の思春期の女たちの空気感が希薄で

雰囲気重視の情緒的な感動はないし、

かといってちゃんとした主人公の成長譚としての

ドラマもないしで

これはあんまりよくない出来になってしまったような。

葛藤があってそれを乗り越えたという

肝心なところを描いてないから

なんだかなあってなっちゃうんだよなあ。

過去と同じような妊娠騒ぎが起きて

おお、これは過去と現在がシンクロして

どうなるどうなると楽しみにしてたら

いや、妊娠してなかったけど

それきっかけで学校にバレましたと

しょうもない展開になるし、

菊川怜がやる気だしたのも

生徒たちが集まってるのを見ただけっていうのは

あまりにも弱すぎるし、

伝統モンスターの教頭が再演を許可したのも

あっさりしすぎだし

菊川怜が説得したのなら

菊川怜の説得演説シーンぐらいいれなきゃ変だろだし。

見せて欲しい肝心の部分がないから

なんかなんとなくうまくいってるなと

見えてしまうんすよねえ。

こういうのってやっぱ企画先行タイプだからなんすかねえ。

こういうタレント使えます、

これのリメイクします、

というのがありきでお話とかストーリーは

後付でやるから、

どうもなんかおかしいっていうかね。

タレントは確かにいっぱい出てくるし

それっぽいシーンはあるのだが

肝心なものがない。

体裁は整ってるけども、中身がスカスカに感じる。

企画ありきだとそうなっちゃうんすかねえ、知らんけど。

ああ、よかったとこといえば

スピッツのエンディング曲「若葉」はなかなかいい曲ですね。

なんか青春っすねえみたいないい曲なんすけど

映画が曲に負けてるから微妙っすね。

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