丹波哲郎を討て!『暗殺』を観ました【映画】



暗殺

なかなかに渋い。

モノクロでおっしゃれーな映像ですね。

ちょんまげ時代劇なのに、

気分はしゃれおつモノクロ写真集みたいな。

なんかいいんすよねえ陰影が。

黒いところはおもいっきり黒くて、

黒で塗りつぶされてるんだけど、

かといって白黒のコントラストが

どぎついというわけではなくて、

グレイのグラデーションもありで、

なんとも艶かしい映像になってますなあ。

モノクロなのに色鮮やかというかね、

そんなかんじです。

お話はよくわからんのですけどね。

司馬遼太郎の原作ということで、

幕末維新の時代のお話なんすけど、

あのへんの歴史が好きな人には

よくわかる話なんだろなあ。

坂本龍馬とか尊皇攘夷とか

そういうのが好きな人は詳しくわかるんだろね。

自分はわからんのですけど、

それでもおもしろかったですねえ。

ある男が暗殺されるにいたるまでを

描いたサスペンスミステリーとして

けっこう楽しめてしまうであった。

丹波哲郎なんすけどね、暗殺されるのは。

これがね、おもしろいやつなんですよ。

剣の腕は抜群、学もあるが、

家柄がだめっていうか農民出身なので、

仕事にありつけない。

能力あるものは召抱えるっていうのは、

建前かよと怒りに悶える男は、

策をろうしてのし上がっていく。

尊皇攘夷だ、開国だ、幕府がどうだと

新しい時代を切り開く的な志を語るのだが、

それはすべて己の出世欲を満たすためのもの。

あいつは策士だ、

この混乱に乗じて己の欲を満たそうとしているだけと

言われるような男なんすよ。

そんな男を暗殺する命を帯びた男が、

暗殺の機会をうかがうのだけど、

丹波哲郎はめちゃくちゃ強いんすよ。

北辰一刀流だかなんだかの使い手で、

刀は七星剣。

一太刀のもとに首をはね落とす。

落ちた首は笑ったままだったという逸話が

残っているほどの剣の使い手。

さてどうするかっていうね。

無双の剣を持つ男も、

欲もあればコンプレックスもある普通の人間である。

さぐっていくうちに、

それがわかって必ず隙はあると確信するわけですな暗殺者は。

丹波哲郎がのし上がっていくさまを見せながら、

最後に暗殺されるとこを持ってくる。

クライマックスですわ。

話はよくわからんのだが、

京都がどうした、浪人を集めてなんだかんだとか

そういうのは全然わけがわからない、

歴史好きじゃないもので、

でも、おもしろいんすよ。

暗殺のターゲットの人となりを見せていき、

最後に暗殺をもってくるという構成がよかったのかもしれないっすね。

強くて隙のないように見える人でも、

ようようさぐっていくと、

俗っぽく、人間味があるものだっていうね。

それがどんどんわかっていくという展開が

おもしろかったんじゃないすかねえ。

・原作:司馬遼太郎/奇妙なり八郎

オリジナル・サウンドトラックによる 武満徹 映画音楽


暗殺


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