陽のあたる場所

陽のあたる場所 [DVD] FRT-014





邪魔なあいつを早くなんとかしなければ…「陽のあたる場所



モノクロ。

1951年のアカデミー賞作品。

監督賞とか6部門を受賞してるみたいです。

作品賞はとってないんかな。

けっこう面白かったっすね。

萩原健一主演の「青春の蹉跌」を思い出したなあ。

貧乏な青年が、金持ちのお嬢様と未来の仕事をゲットできそうになってきて、

今の恋人が邪魔になって恋人を殺すというストーリー。

モンゴメリー・クリフトは貧乏暮らしで育った青年。

金持ちの叔父に見込まれて仕事にありついて、将来にも期待される。

金持ちのお嬢様、エリザベス・テイラーにあこがれてひそかに恋心をもっているのだが、

どうせ高嶺の花だってことで、

同僚の田舎くさいけどかわいらしい女と関係をもつんすよ。

まあ、ここまではいい。

田舎貧乏青年のささやかなサクセスストーリーなのですが、

無理目の女だと思ってたエリザベス・テイラーが、

なんとモンゴメリーに気があることが判明。

両思いになって結婚っていう話になるんすよ。

もう、これは夢かっていうぐらいの幸運なんすけど、

間が悪いことに今の彼女が妊娠。

彼女に別れる気などないし、結婚してくれなきゃ全部ばらすとか、

ごねだすもんだから、もうだめだ早くこいつなんとかしなければと、

彼女の殺害を考えるようになるわけです。

成功は目の前。

金持ちの仲間入りで、豪華に遊んで暮らせる人生が目の前にあるのに、

この女のせいでおれは破滅するのかと。

まあ、けっこう葛藤しますね。

女が邪魔には違いないんすけど、

根っからの悪人というわけではないのです、モンゴメリー青年は。

だから、なかなかきれない。

ずるずると先延ばし。

最後は、積極的に手を下すというよりは、

助けようとすれば助けられたけど、放置して彼女は死んだみたいな、

消極的なかんじで女を始末する。

そこらへんが、なんか男の葛藤というか、

この主人公が根っからのワルというわけではなくて、

未来の栄光に目がくらんでしまった普通の人間ってかんじがして、

なかなかおもしろかったっすね。

高嶺の花、エリザベス・テイラーは、まあ確かにきれいです。

奔放で世界に物怖じしない生まれながらのお嬢様っていう性格も魅力的。

しかし、殺される女、シェリー・ウィンタースもけっこうチャーミング。

でもシェリーと一緒になったら貧乏ぐらしとまではいかないまでも、

つつましい普通の生活をしなきゃいけないわけで。

やっぱエリザベス・テイラーと派手に遊び暮らす未来の方が魅力的ですわな。

ほんとに間が悪い。

エリザベス・テイラーと出会うのがもっと早ければ。

シェリー・ウィンタースと出会うのがもっと遅ければ。

うまくいったのだが。

モンゴメリー・クリフトは悪いやつじゃないんすけどねえ。

スーツをぎこちなく着て、ギクシャク歩いている姿は純朴そうな青年そのもの。

仕事もまじめ。

でも、金、富、ハイクラスな生活というものを夢見るとき人は道を踏み外すのもいとわない。

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原作:セオドア・ドライサー / アメリカの悲劇(上) (新潮文庫 赤)

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