江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間



これは意外とよかった。

出来はけっこういいんじゃないすかね。

江戸川乱歩の「孤島の鬼」「パノラマ島奇談」をベースに

怪奇な世界を繰り広げる石井輝男ワールドが炸裂。

「人間椅子」とか「屋根裏の散歩者」ネタもちょろっと登場。

かなり強引に組み合わせてあるが、

乱歩のいかがわしい世界は

よく表現できてたんじゃないか。

よくわからん話の展開なんすけどね。

精神病院に収容されている吉田輝雄

看守はゴケミドロの高英男

おれは基地外じゃないぞ~と脱走。

記憶喪失なのかなんなのか、

自分がなぜ入院していたのかわからない。

脱走すると、夜中に一人で歌うたって

散歩するサーカスの女と出会う。

怪しい。

怪しすぎる。

女が歌う歌に聞き覚えがある吉田輝雄は、

裏日本に自分のルーツがあるのではないかと推測。

飛躍しすぎや!

新聞記事で、

自分と瓜二つの旧家の当主が死んだという記事を発見。

なんという偶然。

足の裏に自分と同じ

卍の傷跡があったという情報を

按摩の婆から仕入れた吉田輝雄は、

墓を掘り返し、自分がその男と入れ替わり、

仮死状態で実は死んでいなかった

という演出をして男の家にもぐりこむ。

どういうことや。

なんだかわけがさっぱりわからんけども、

おかしな世界にぐいぐい引き込まれているので

おもしろく見れるのである。

吉田輝雄はいったいなにがしたいのか。

死んだ男の振りして家にもぐりこんだのはいいが、

自分探しははかどらない。

嫁さんがほてった体でセックスをもとめてくるが、

セックスしたらおれが別人であることがばれてしまう。

ううう、セックスしたいが、ここは我慢ガマン!

でもやりたいからやったら、

ばれずにすんだようだ、一安心だぜえ、

っておまえはなにをしているのだ。

まあ、そんな調子で調子はずれなお話が進行していき、

指の間に水かきがあって、島に引きこもって

奇形人間を製造している父親なんかが、

波際でダンシングしながら登場したりして、

最後は爆裂花火でおかあ~さあ~んーでエンディング。

よくわからんが良くできている。

人工の楽園も安っぽいが雰囲気は出てるなあ。

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