どん底

どん底


どん底



どっちにしたって、やってられないどん底さあ~、

Dadadadada Dadadadada Dadadadadada。

ゴーリキーの傑作戯曲を江戸の貧民が暮らす長屋を舞台に黒澤明が映画化。

最初のほうはどうなることかと思いましたね。

なんか音が悪くて何を言ってるのかよくわからないんす。

台詞がよくわからないので、

この人らなにしてんのかなあってかんじでちょっと退屈気味。

でも、後半に入ってから人間関係がよくわかってきて面白くなってきました。

盗人、アル中、職人崩れ、役者、自称元殿様、博徒、脛に傷持つ曲者が、

バラック同然の木賃宿に集まっておりなす人間模様。

いつものとおりうだうだやってたところに、

お遍路姿のジジイが新しくやってくる。

この新顔は一癖も二癖もありそうな奴なんす。

どこか悟りきった超然とした態度の爺さんの言動が、

メンバーに影響を与えて、酒飲んでくだまくぐらいしかしなかった奴らに、

ここから出て新しくやり直すのもありかなと思わせていく。

アル中オヤジは、どっかにあるという寺の療養所に行くことを

夢見て酒をやめるようになるし、

盗人の三船敏郎は、大家の女の妹と出て行って新生活をすることを夢見て、

盗みをやめようかと思いはじめる。

お遍路オヤジの影響で新たな展開が起きるかと思ったところ、

殺人沙汰発生。

どさくさにまぎれてお遍路オヤジは姿を消してしまう。

このオヤジも悟りきった態度だったけど、

後ろ暗いとこがあったんだろね。

あんだけおせっかいをしてたのに、騒ぎにまぎれてドロン。

結局、最後は酒飲んでどん底節をみんなで歌って、

こうやって生きていくしかないんだと終っていく。

酒飲んで踊り騒いでるところに、

役者が首をくくったという知らせが入って、

どん底メンバーのひとりがせっかくの気分がぶち壊しだと呟くのが印象的。

最初は退屈でどうなるかと思いましたけど、

終ってみればおもしろかったですね。

ここを抜け出せば楽園があるという幻の希望にすがるのが幸せなのか、

それともどん底でなにもしないで過ごすのが幸せなのか。

どっちにしたってやってられないどん底さあ~。

もがいて下手こくのもよし、

何もしないで下手こくのもよし。

どこにいってもどん底だ。

・ゴーリキイ/どん底 (岩波文庫)
KUROSAWA~THE FILM MUSIC OF AKIRA KUROSAWA~


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