ニュースの天才

ニュースの天才


ニュースの天才



大統領専用機にも常備されている

歴史と権威のある老舗の雑誌「ニュー・リパブリック」の

若き記者の記事捏造事件を描いた映画。

主演はベイダー、ヘイデン・クリステンセン

これは実話らしいっすね。

人当たりもよく、話は上手いし、

彼の書く記事はユーモアがあって楽しいと

仲間からも信頼されていた記者が、

まるっきりの嘘記事を大量に書いていたという話。

まあ、メディアの危険性とか脆い部分を考えさせるという意味では、

見ごたえはあるんすけど、

映画としては、もっと大胆に脚色してもよかったんじゃないかなと。

地味ですね。

編集長の交代があるんすよ。

記者をかばう気骨のある編集長が首になって、

新編集長が就任。

当然、記者の中には旧編集長の首に納得しない雰囲気、

新編集長に反発する雰囲気っていうのがでてくる。

そういう状況なもんだから、

クリステンセンの書く記事の不審点を追求し始めた新編集長にたいして、

あいつは旧編集長と仲良くやってた記者をつるしあげてるんだとか、

おせじで取り入って新編集長の座についたんだとか、

クリステンセンや記者連中はそう言って最後まで、

クリステンセンが捏造記事を書いていたということを認めたがらない。

こういう人事のごたごたにひっぱられて、

記事のチェックがおろそかになっていくみたいな部分もあるっちゅうことですかねえ。

ここの描き方がいまいちかなあ。

新編集長がもっとやな感じに描かれてたら

ドラマチックさが強調されて緊張感がでたかもしれないんすけど、

普通のいい奴っていうか、常識人的に描かれていたので、

クリステンセンがだだこねてるだけの悪ガキにしか見えず。

いたずらをとがめられて追求されても

まったく非を認めない子供みたいにしか見えなかった。

お父さんに子供がしかられてるみたい。

そこらへんがもうちょいドラマチックに描いてくれてれば、

ジャーナリズムとはなんぞや的な重みのある映画になったんとちがうかな。

出来事は大事なのに、話がちっちゃくなってんのが残念っすねえ。

結局、なんで捏造記事を書いていたのかはわからんし。

締め切りに追われるプレッシャーからなのか、

読者の期待に応えるためなのか、

それとも生まれついてのホラ吹きで、

嘘が素通りして記事として出版されることに快感を感じていたのか。

まあ、記事そのものがまったくのでたらめだと

意外とチェックも機能しないもんだなと思いました。

嘘は出来るだけ馬鹿馬鹿しくて大嘘であるほどばれないという格言があるけど、

それを地で行く事件ですな。

新編集長がこれは彼自身の小さな問題ではなく、

大きな問題だといったシーンは印象的。

我われは、彼をなぜ素通りさせてしまったのか?

それは彼の書く記事がおもしろかったからだというわけ。

おもしろかった。

おもしろいことが、最重要項目になってしまって、

それを許容してしまっていた自分たちにも問題がある。

そこにことの重大性があると。

まあ、日本ではこういう記事捏造は日常茶飯事でしょうね。

日本のメディアは、記者の裁量に任されてる部分が多くて、

この映画の中で言われているような

チェックはされてないような印象があるんすけど、どうなんすかね。

よくあるじゃないすか。

編集長が記者に、おまえを信じるとかいう展開があるドラマとか小説。

細かい裏取り作業をせずに、人を信じて記事にゴーを出すみたいな。

日本じゃチェックがされないから、

変な記事が変な記事と疑われることもなく、普通に垂れ流されているんじゃないか。

それはドラマ上だけで、実際はそんなことなくて、

厳重な裏取り作業がなされているのかしら?

ちょっと前にもありましたね。

毎日新聞の英語版だっけか、ウェブに変な記事を5年ぐらい載せてたのが。

外国向けに変態ニュースを掲載していた件。

こういうニュースがたまに出てくると、

あ~、チェックとかやっぱしてないんだなあと思う。

面倒くさいんでしょうね。

それにチェックしても捏造記事が防げないんだから、

チェックしないほうが費用も時間も節約できて経営的には正しいのかも。

それに捏造記事を書いたからって、信用を失うこともないし、

ほとぼりがさめればなんにもなかったように元通りになるしってことだろなあ。

映画の出来としてはイマイチなんすけど、

いろいろ考えさせるという点では見る価値はありました。

伝説のフェラーリ女優、クロエ・セヴィニーがでてましたよ。

・サントラShattered Glass [Original Motion Picture Soundtrack]


「ニュースの天才」をDMMでDVDレンタルする

関連する商品

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック