神に選ばれし無敵の男

神に選ばれし無敵の男


神に選ばれし無敵の男



これは締りがないなあ。

伸びたラーメン、コシのない讃岐うどん、おやじのブリーフってなとこです。

題名がすごくよかったので見てみたんすけどね。

なんだかぐっとくる題名じゃないすか。

神に選ばれた無敵の男ってどんな男なのだろうかと、

気になるじゃないすか。

ティム・ロスが奇術師の役で出てるっていうのも、

興味をすごくひかれたわけです。

ナチスが政権をとるかとらないかぐらいの時代のベルリンを舞台に、

どんな話が展開するのかと期待させるのだけど、

これ、ティム・ロスは主人公じゃないのです。

そんなあ、だまされたあみたいな。

パッケージにはティム・ロスがひとりで載ってるから、

てっきりティム・ロスが神に選ばれた無敵の男で、

イリュージョンも豊富にありーので、

なんか戦争に突入する前夜のドイツの緊張感もありーので、

おもしろい展開があるのだろうと思ったんすけど、そういうのとは根本的に違いました。

主人公は怪力をほこるユダヤ人の鍛冶屋ジシェなのです。

ティム・ロスの出番はすごく少ない。

ジシェを演じたのは、ほんとうの怪力王ヨウコ・アホラ

世界力持ち大会のチャンピオンで、普段は大工をしている人で、

演技に関してはまったくの素人なもんだから、

演技はかなり下手です。

立ち姿からすでにぎこちない。

なかなか整った顔で、目の表情はいいんだけど、

身のこなしが硬いんすよねえ。

手をどこに置いたらいいのかわからないみたいな、

素人くさい演技です。

この怪力のジシェっていうのは実在の人物らしいっすね。

ユダヤ社会では歌で語り継がれるほどの人物らしいけど、

どうも映画としては締りがないものに仕上がってます。

ジシェが惚れるピアニストの女も、

一目見て好きになるほどの美人じゃないし。

微妙な女優だな。

女優じゃないのかもなあ。

ジシェの最後も、え~そんな最後かいなと。

無敵の男が小さな傷から倒れてしまうっていうのは、

なんかギリシャ神話的ですけど、

もうちょっとドラマチックにしてもいいような気がする。

盛り上げ方が下手だよなあ。

ティム・ロスがやる奇術もしょぼいし、なんなんだろうなあ。

ハヌッセンも実在で、超能力者・預言者としてヒトラーも注目していた人だってことっすけど、

とにかくしょぼい奇術しかしない。

監督の撮り方がダメだと思う。

ジシェはユダヤ人ということを隠して、

怪力を見せる見世物をナチスの軍人やドイツの有力者の前でやってるわけ。

ある日訪ねてきた弟の涙を見て、

おれはユダヤ人だ~と舞台で明かすという展開があるんすけど、

それも全然、盛り上がらないのよ。

なんでだろうなあ。

こんなに締りがなく見えるのは。

ティム・ロスにも秘密があって、どうにでもドラマチックにできそうなのに、

唐突に裁判のシーンになってあっさり秘密は暴露されてしまうので、

全然盛り上がらない。

どうなんすかね、これ。

ティム・ロス演じる奇術師ハヌッセンを主人公にして、

ハヌッセン視点でジシェを描けばおもしろかったかもね。

監督のヴェルナー・ヘルツォークは鬼才らしいけど、

この作品に関しては監督の失敗じゃないすかね。

ヨウコ・アホラは素人なりにいい表情するし、

下手なのが朴訥な雰囲気をかもしだしてて役とマッチしてたのに、

監督は演技力がある役者のように彼を撮影してしまった。

料理の仕方を間違ったんだ。

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