江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間

これは意外とよかった。 出来はけっこういいんじゃないすかね。 江戸川乱歩の「孤島の鬼」「パノラマ島奇談」をベースに 怪奇な世界を繰り広げる石井輝男ワールドが炸裂。 「人間椅子」とか「屋根裏の散歩者」ネタもちょろっと登場。 かなり強引に組み合わせてあるが、 乱歩のいかがわしい世界は よく表現できてたんじゃないか。 よくわからん話の展開なんすけどね。 精神病院に収容されている吉田輝雄。 看守はゴケミドロの高英男。 おれは基地外じゃないぞ~と脱走。 記憶喪失なのかなんなのか、 自分がなぜ入院していたのかわからない。 脱走すると、夜中に一人で歌うたって 散歩するサーカスの女と出会う。 怪しい。 怪しすぎる。 女が歌う歌に聞き覚えがある吉田輝雄は、 裏日本に自分のルーツがあるのではないかと推測。 飛躍しすぎや! 新聞記事で、 自分と瓜二つの旧家の当主が死んだという記事を発見。 なんという偶然。

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吸血鬼ゴケミドロ

極限状態の人間の本性むき出し合戦「吸血鬼ゴケミドロ」 遅すぎた……、なにもかもが遅すぎたんだあああ。 怪獣映画かゴシックホラーかのような題名ですけど、立派な反戦映画です。 戦争で不毛な殺し合いを続ける人類。 今がチャンスとばかりに人間を皆殺しにして地球をのっとろうとやってきたのが宇宙人ゴケミドロです。 なんかとろとろのゼリー状の物体が宇宙人らしいです。 人間の額に割れ目をつけて、そっから体内に侵入するようです。 天下御免の向こう傷。 それがオレンジ色に光り輝くUFOに乗って地球にやってきたわけですが、 最初にその空飛ぶ円盤と接触したのが羽田から伊丹へ飛んでた飛行機。 墜落です。 どこに不時着したのかもわからず、無線も壊れてるのでSOS出来ずという状況になる。 まずサバイバル密室劇になるんすね。 極限状態にほうりこまれた人間たちが、自分のエゴをむき出しにして、 足の引っ張り合い、出し抜きあいをやりあうようになるという 遭難ものによくあるドラマなんすよ。 これがおもしろい。 またさ、この乗客の顔ぶれが濃いのなんの。 過激派なんすかね、飛行機の爆破をたくらんで時限爆弾を持ち込んだ男に、 ブリタニア大使を狙撃した帰りのスナイパーに、 有力政治家と その政治家を後援して仕事をまわしてもらってる兵器会社の社長、金子信雄に、 ベトナム戦争で味方のナパームで吹っ飛ばさ…

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