とおりゃんせとおりゃんせ怨念の子守唄『この子の七つのお祝いに』を観ました【映画】

「この子の七つのお祝いに」 これはなんかダメだなあ。 岩下志麻さんのカタカナを読み上げているような平板な棒演技、 不自然な状況説明台詞の多さ、 謎の女占い師の正体も目的も すべての謎の答えが中盤ぐらいで 観客には分かってしまうサスペンスのなさ。 これはちょっときついっすねえ。 オープニングのシーンはけっこういいんすよ。 岸田今日子が娘にニコニコしながら、 いかに夫がひどいやつで、 私たちを捨てて行った鬼畜かということを 静かにニコニコと穏やかに言い聞かせるシーンなんすけど、 完全に壊れてるんすよ、岸田今日子が。 一見、普通にも見えるんだけど、 言動の節々に異常さが垣間見えるってかんじで めちゃくちゃ怖かったなあ。 とくに夫の写真の顔の部分に針を刺す、 そのやり方がめちゃくちゃ怖い。 話の途中で突然、高速でグサグサと刺して、 なんでもなかったように針をしまって話を続けるんすよ。 こえええ。 あなたの父親はひどいやつなんだから、 あなたが大きくなったら父親を探しだして 復讐してねと、とおりゃんせを子守唄に聞かせる岸田今日子。 これはなかなかのオープニングシーンでよかったんすけどねえ。 あとがあんまりよくなかった。

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乾いた花【映画】を見ました

「乾いた花」 おしゃれっすねえ。 ヤクザ映画なんすけど、 このオシャレさ加減はなんだろなあ。 モノクロ映像と武満徹の前衛な音楽の組み合わせ。 話のストーリーとか展開は、 ヤクザ映画そのものなのだけど、 雰囲気は全然ヤクザじゃないんだよなあ。 ハードボイルド? そういうのも違うかなあ。 まあ、ちょっと感触の変わったヤクザ映画ですね。 お勤めを終えて出所したヤクザの男が、 賭場で奇妙な少女に出会う。 謎の少女ですな。 賭けっぷりのよさ、 生きていることに飽きているかのように、 生きていることの証をスリルに求める奇妙な少女。 任侠の世界で ヤクザとしてのルールの中で生きる男にとって 彼女の存在は奇妙に写り、 なんともいえない興味を覚える。 そんでまた男はお勤めに行くことになるんすけど、 その前に会いたいと思う女は なぜか彼女だったみたいな。 まあ、そういう出会いの物語ですかねえ。 加賀まりこが演じてるんすけど、 謎の少女をこれがまたかわいいんだなあ。 しかも可愛いだけなんすよ。 演技とかあんまりうまくないの。 その下手なのが逆にいいように作用してる。 この少女は最後まで正体不明なんすよね。

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ときめきに死す

ときめきに死す ジュリーがでてるので見てみた。 まあ、監督が森田芳光なのであまり期待しなかったのが、 いい具合に作用したのか、けっこうよかったですね。 沢田研二は、短髪で内向的な青年を演じてる。 まあ、青年というにはちょっと歳とってるか。 中年の一歩手前の青年ってかんじかな。 かなり普通。 ジュリーが片田舎の駅に降り立つ。 迎えに来てる杉浦直樹の車に乗って別荘に移動。 杉浦直樹はジュリーの世話係で、 食事作ったり血圧計ったり体調管理もする。 自称、歌舞伎町の医者。 でジュリーは毎日、 森の中を走って体力づくりしたり、海行ったり。 組織から仕事の連絡がくるのを待ってる。 その待ってる風景を 静かに静かに描いていくわけです。 途中から樋口可南子が加わって 3人の待ってる風景が、静かに進行していく。 ちょっと軽い揉め事みたいなのは、 いくつかあるんですが、 おおむね平坦で、 静か過ぎて退屈になってくる。 ジュリーらが感じている退屈が、 見てるこちらにも伝染してくる。 最後に近くなってから、 仕事がなんなのかわかる。 宗教団体の会長を殺すことがジュリーの仕事。 組織に雇われた殺し屋ってわけ。 まあ、暗殺には簡単に失敗するんですが、

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