『仲代達矢が語る 日本映画黄金時代/春日太一』を読んだ【読書】

「仲代達矢が語る 日本映画黄金時代 (PHP新書)/春日太一」 資料的価値は高いのだろうけど、 あまり自分にはぴんとこなかった。 仲代達矢は数々の名監督の作品に出演している。 仲代達矢の出演作品を年代ごとに 追っていけば そのまま邦画史になっちゃうんじゃないかみたいな すごい俳優である、仲代達矢は。 役によって声の高さから身のこなしまで 何から何まで考えぬいて演技を変化させる。 何かを演じる、 演じることによって伝える、 そういう力がある役者。 今どきの雰囲気演技をやるタレント役者とは一味違う。 そういう俳優である仲代達矢が 日本映画の黄金時代を語るのだから おもしろくないわけがない。 しかし、自分にはいまいちだったのだ。 仲代達矢の話がいまいちではないのです。 映画の裏話に興味があんまりないからかなあ。 あのシーンは裏ではこういうやりとりがあったとか、 あの監督と役者とこういうことが 裏ではあったとか、 そういう話に興味がないのだろうか。 映画のメイキング映像とか オフショットとかそういうのはけっこう好きなんすけどね。 やっぱりあの、昔の話ってあんまり深く聞きたいと 思わないんだろなあ。 昔、ああいうことあったこういうことあったという話よりも 今やってるあれの裏ではこうだみたいな 現在の裏話のほうがおもしろいん…

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『定本 映画術 ヒッチコック・トリュフォー』を読んだ【読書】アルフレッド・ヒッチコックが処女作から最後の作品まで、…

「定本 映画術 ヒッチコック・トリュフォー」 分厚い。 重い。 ページを開くと小さな文字でびっしり。 写真も豊富。 内容も初監督する前から始まり 年代順に作品を追っていく。 インタビュアーのトリュフォーが相当なヒッチコックマニア。 細かいとこまでよく見てる。 ヒッチコックを映画の神と尊敬しているので ヒッチコックも興が乗るのか いろんなことをしゃべっている。 撮影の裏側や サプライズとサスペンスの違いなど 映画作りに関する信条など。 この本はヒッチコックの映画よりもおもしろいかもしれない。

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Amazonインスタント・ビデオで「バレンタイン映画、誰でも1本お試しレンタル」キャンペーン実施中・・・見るべき映…

大雪ですなあ。 窓から積もる雪を眺めて、今日は引きこもるのもいいだろう。 こういう日は映画を見るのがいい。 只今Amazonインスタント・ビデオで、 “「バレンタイン映画、誰でも1本お試しレンタル」キャンペーン”実施中。 2014年2月5日(水)12:00~2014年2月16日(日)23:59(日本時間)の期間、 クーポンコード「LOVEEIGA」の入力で対象商品が無料でレンタルできる。 どうせしょっぱいライアンナップなんだろうと 対象作品を見てみるとメジャーな作品がずらずらと むしろマイナーな作品のほうが少ないぐらいで、 これは見逃していた話題作を見るのにちょうどいい機会かもねって ことで何を見るかな。 取り敢えず見たことがあるやつをリストアップしてみよう。 「世界にひとつのプレイブック (字幕版)」 これはアカデミー賞にノミネートされまくった話題作なので 見てなかったら見る価値あるかもね。 ジェニファー・ローレンスとブラッドリー・クーパー出演 いかれた二人のいかれた恋愛ドラマ。 「塔の上のラプンツェル(吹替版)」 ディスニーアニメ。 あまり覚えてないけどおもしろかったかな。 「イエスマン "YES"は人生のパスワード (字幕版)」 ジム・キャリーのコメディ。 ポジティブシンキングこそ最強。 自己啓発ムービー。 「29歳からの恋とセックス (字幕版)」 ラブコメ。 恋…

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劇団「THE SHAMPOO HAT」戯曲映画化、堺雅人・山田孝之初共演作『その夜の侍』を観ました【映画】

「その夜の侍」 あらすじ・内容 題名がよくわからないっすね。 その夜の侍っていうから てっきり時代劇かと思ってたんすけど、 現代劇でした。 けっこうおもしろかったっすねえ。 DQN役ならまかせろでお馴染みの山田孝之と 掴みどころのないニヤケ役ならまかせろの堺雅人。 加害者と遺族という二人の人間ドラマを主軸に、 一人ではいられない人々の姿を描く。 人は暇に耐えられない。 一人に耐えられない。 だから、ひどいやつでも付き合うし、 隙間を埋めてくれるなら 理不尽なことをされても受け入れてしまう。 服従の心理学だなあ。 人はみな孤独なのですみたいな。 ドキュンな山田孝之もいろいろと理不尽なことをやって 普通じゃないやつに見えるけども、 彼も何もない平凡な時間、暇、孤独に耐えられないから 周囲の人間に横暴な態度をとっているだけで、 彼も彼に服従してしまう人も 同じ孤独に耐えられない人でしかない。 平凡であることは全力で努力しないとできないみたいな台詞もあったなあ。 普通であるためには、 ありとあらゆる努力をしないと維持できないんだっていうね。

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大船撮影所50周年記念『キネマの天地』を観た【映画】

「キネマの天地」 映画ってなんなんすかねえ。 無声映画があってトーキーがあってカラーがあって、 3Dとかこれからもなんか進化していきそうっすけど、 お芝居の映像を観て それを娯楽として楽しむという形式が 普通だという前提があるけども、 よく考えると、なぜそれが楽しいのかってよくわからんね。 嘘のドラマを観て、 笑ったり泣いたりできる人間ってなんだろかと。 音楽だってそうだよなあ。 CDで再生して聞いてそれが何が楽しいのかって言われると、 目の前で演奏してるわけでもないのに、 感動したりできるわけで。 小説もただの文字列なのに、 情景を想像していろいろ感じることができる。 文字、音楽、映像。 記録されたものを活き活きとしたものとして 楽しめる能力が人間には備わっているのです。 映画ってのは不思議なものですなあ。 娯楽が生まれて大衆に浸透して行くその裏では、 熱い作り手たちが続々生まれて 熱気を作り出していたわけで。 まあ、この映画はそんなにおもしろくもなかったんすけど、 映画という形式が生まれ育っていくときの 熱気みたいなのが感じられて興味深くはあった。

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