『ある映画監督―溝口健二と日本映画/新藤兼人』を読んだんだ【読書】

2017/10/07 19:56
新藤兼人の溝口健二論。 いやー、けっこう辛辣です。 辛辣というか見透かしてるというか。 溝口健二が虚勢を張って、 隠してた弱い部分を 明らかにしてるっていうかね。 溝口健二にかかわったスタッフや俳優は みんなわかってたっていうことっすねえ。 溝口健二は自分が理解できる世界しか演出できない。 わからない題材に遭遇すると狼狽する。 どう演出していいのかわからないので、 俳優を罵倒したり、 セットにけち..

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『藪の中の黒猫』を見たんだ【映画】

2017/04/10 08:08
お母さーん。 おっかあでもなく母上でもなくお母さん。 平安時代を舞台にした妖怪化け猫ものの体裁で 母と子、夫と妻の愛情、 戦乱の世のむなしさを描く。 モノクロが美しいですね。 平安時代には白黒映像が良く似合う。 というのは、平安ぐらいだと まだ夜は真っ暗で闇の世界が幅を利かせてるじゃないすか。 その闇の中に物の怪や怪異が潜んでいても おかしくない。 そういうムードが平安にはあるから モノクロで表現..

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『配達されない三通の手紙』を見た【映画】

2016/10/04 06:15
あの頃映画 松竹DVDコレクション 配達されない三通の手紙 [ 栗原小巻 ] 帳尻合わせがすごい。 いや、ミステリーの謎解きの帳尻あわせじゃなくて、 おもしろい展開をラストの15分ぐらいに 凝縮してるのです。 映画開始から最後の20分ぐらいまでの 退屈さといったら異常です。 これってミステリーだったよなあ、 なにがミステリーなのだろうかみたいな。 原作のエラリィ・クイーンってなんか聞いたことあるし、 ミス..

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『鬼の棲む館』を見た【映画】

2016/08/25 07:22
鬼の棲む館 [DVD] なんだろ、 芥川龍之介の短編小説みたいな映画だった。 南北朝時代の話で数人の男女が織りなす人間ドラマ。 なんか芥川龍之介の小説によくある雰囲気だなあと。 でも原作は芥川龍之介じゃなくて、 谷崎潤一郎の「無明と愛染」らしいっすね。 谷崎もこういうの書いてたんだあ。 なんだろなあ。 男の愚かさ、女の恐ろしさみたいなのを感じた。 男の弱さというか、単純さというかね。 女の体に狂って..

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『刺青』を見たんだ【映画】

2016/06/02 07:22
刺青 [ 若尾文子 ] 様式美。 絵になるね。 どのシーンでも額に入れて飾りたくなるような 絵になる絵でいいですね。 若尾文子の度胸がいい姉さんぶり。 背中に蜘蛛の刺青をいれられて 芸者をさせられることになるのだが 覚悟をきめたのか、 もともとがそういう性質なのか、 男を食らって大きくなっていく若尾文子。 強いですね。 まあ、もともとが駆け落ちも若尾文子が 男にねだって、若尾文子主導みた..

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『雲がちぎれる時』を見ました【映画】

2016/05/17 17:15
雲がちぎれる時 松竹新三羽烏傑作集 SYK-141 [DVD] いろいろとおもしろかった。 見どころが多い映画だったなあ。 仲代達矢と渡辺文雄が日系アメリカ兵役とかやってて たどたどしい風の日本語を 流暢に話すのがおかしくて笑えちゃうし、 佐田啓二がバスの運転手してるのも なんかくすっとくる。 車掌は倍賞千恵子でアナウンサーみたいに 良い発音で発車オーライ!なんて言うのもおもしろい。 昔のバスって運転手と..

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