『こころ』を見たんだ【映画】

市川崑監督の夏目漱石こころ。 モノクロでけっこう古めな感じですね。 内容は原作に忠実なのかな。 市川崑っぽい陰と陽の映像は 今作では見られなかったので

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『鬼の棲む館』を見た【映画】

鬼の棲む館 [DVD] なんだろ、 芥川龍之介の短編小説みたいな映画だった。 南北朝時代の話で数人の男女が織りなす人間ドラマ。 なんか芥川龍之介の小説によくある雰囲気だなあと。 でも原作は芥川龍之介じゃなくて、 谷崎潤一郎の「無明と愛染」らしいっすね。

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『侍』を見た【映画】岡本喜八監督、橋本忍脚色、三船敏郎主演による幕末時代劇

侍 [ 三船敏郎 ] いやー、やりたいことはわかるけども うまくいってるのかというと うまくはいってないみたいな。 今ひとつスピード感が足りないんすよねえ。 話の展開に。 劇画的な画面の作り、 役者の顔が画面全体に大写しになったり、 屋敷内での人の配置の遠近感とか、 最後の襲撃の殺陣の迫力とか かなりいい映像で好きなんすけど、 おもしろいのかというと 今ひとつっていう感じなんすよねえ。 話もいいんすよ。 武勲をたてて侍になりたい男が 侍の社会を成り立たせている男を斬ってしまう。 親が誰か知らない子供が 親を斬ってしまう。 なかなかに不条理というか、悲しいというか、 そういうストーリーでいいんだけど、 いかんせんスピード感に欠けるのです。 展開がゆっくりゆっくりで なんか間延びして感じてしまう。 落ち着いた実録風の手法といえばそうなのだが。

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『神阪四郎の犯罪』を観た【映画】石川達三のベストセラー小説を森繁久彌で映画化

「神阪四郎の犯罪」 これは芥川龍之介の「藪の中」、 黒澤明の「羅生門」の現代版ってことかな。 女が一人死んだということが事実であって、 そこにかかわった周辺人物たちが それぞれ証言するのだが、 その証言は自己保身のために嘘でかためられていて 誰が真実を話しているのかわからない。 誰も真実を話していないのかもしれない。 そんな感じの話です。 森繁久彌が若い若い。 森繁久彌って白髪でメガネのおじいちゃんっていう イメージしかないので 若いときの森繁久彌を見るとなんか違和感があるなあ。 若い森繁久彌と仙人のような森繁久彌が 結びつかない。 まあ、女の胸や腕をべたべた触る スケベそうな動きは お、森繁久彌だって感じがしたけどね。 雑誌編集者の森繁久彌が心中騒ぎを起こす。 女は死んで森繁久彌は生き残ったが、 心中を装った女の金目当ての殺人として起訴される。 死んだ女の日記、森繁久彌の部下の女、森繁久彌の嫁、 森繁久彌が担当していた評論家、 などなどが証人として裁判で証言する。 森繁久彌以外の人間は 森繁久彌がいかに女を無碍に扱う卑劣漢であったか 金に汚い不正を行う人間であったかを証言する。 常に演技しているような心ない男。 女にだらしない、女を人とも思わないひどい男。 これだけ聞いているとどうしようもない悪人なのだが、…

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『風の視線』を見た【映画】松本清張原作愛憎ドラマ

「風の視線」 人間関係のドラマですね。 松本清張だから殺人事件があるミステリーだと 思って見たら肩透かしをくらう。 あっちとこっちとつながりがあって それだけかと思ったら、 そっちとこっちも関係あってみたいな。 男と女の腐れ縁。 結婚でもすれば気持ちもおさまるだろうと 簡単に片付けようとしても 人間の執着心というのは そうは簡単に片付かない。 外国に行ってしまえば、 気持ちも醒めるだろうと 距離をとっても 簡単には気持ちは静まらない。 だがなにか些細なことがきっかけで 新しい愛に気づくこともある。 それだけが唯一の希望だねみたいなね。 けっこうおもしろかったなあ。 何か衝撃的な事件がおこるわけじゃない話なんすけど、 これはこれでおもしろいなあと。 気持ちですよねえ。 執着心というか、愛着というか、 そういう腐れ縁というものは 外側にいる人間にとっては そんなものとうに終わってしまったもので こだわる理由がわからないけども、 当人にとっては切るに切れない感情でみたいなね。 その腐れ縁の鎖があっちとこっちで絡まってみたいな。 その面白さはありました。 岩下志麻さんも若いなあ。 あはーん、うふーんと色気あふれる岩下志麻じゃなくて まだ青い若い娘さんの岩下志麻もなかなかいいもんですねえ。 あと原作…

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