『ずっしり、あんこ おいしい文藝』を読んだんだ【読書】

ずっしり、あんこ:おいしい文藝 あんこに関するエッセイを集めたオムニバスエッセイ集。 みんな大好き甘いもの。 なかでも餡は和菓子の王道。 こしあんがいいのか、 つぶあんがいいのか、 どちらが至高かというこしつぶ論争も たびたび持ち上がる。 それだけに餡を使った和菓子について あれこれ書いてる人がいっぱいいる。 芥川龍之介もしるこについて 書いてたりしてるんだなあ。 手塚治虫が和菓子のかわいらしさについて書いてたり、 文筆家はあんこについて 何かしら書いてるもんなのかもしれませんね。 中でも印象に残ったのは赤福の話かな。 そういやそういうこと昔にありましたね。 賞味期限を偽装して 売れ残りを廃棄せずに売ってた事件。 けっこう大きな問題になってたような。 それで販売が再開されたときの フィーバーも話題になってたような気がする。 赤福餅かあ。 子供のときに食べたとき、 確かにあれはすごくおいしくて

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手塚治虫の『奇子』を読んだ【マンガ】激動の戦後史を背景に地方旧家の暗部を描く

「奇子」 手塚治虫のマッド面が存分に発揮された歴史ミステリー。 いやー、おもしろいっすねえ。 戦後が舞台なので、GHQとか下山事件とか共産主義とか そういうスパイなサスペンスアイテムが盛りだくさんで 話に引き込まれて読めたね。 そういうサスペンスにプラスして 日本の土着的な村社会のいびつさも描かれる。 大地主の天外家のどろどろした人間関係。 暗いっすねえ。 マッドですねえ。 権力を傘にやりたい放題の頭首。 財産を独り占めしたいがために、 父親に妻を差し出す長男。 復員兵でGHQのスパイである次男。 しっかりものの三男。 昔ながらの滅私奉公な母親。 活動家と付き合っている長女。 家を中心とした昔ながらの人間模様。 それが戦争が終わってアメリカの統治が始まり、 地主の解体など新しい時代になっていくにしたがって 醜く露呈していく。 題名になってる奇子っていうのは、 頭首が長男の嫁に産ませた子供なのです。 出生からして表沙汰には暗黙の了解でしないような 日陰の存在。 それが次男がある事件の容疑者として追われることに なってそれにからんで存在自体がないものとされる。 奇子は死んだことにされて その後、ずっと土蔵の中で成長していくわけ。 家を守るために人間を蔵で幽閉する。 そうまでして守る家は何をしているのかというと …

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手塚治虫の『ばるぼら』を読んだ【マンガ】

「ばるぼら / 手塚治虫」 これけっこう好きなんすよねえ。 後半とかラストはあんまり好きじゃないんすけど、 前半の変態性欲オカルティックな雰囲気がたまらなくいいんだぜ。 主人公は作家。 文壇にユニークな地位を築いている売れっ子作家、美倉洋介。 異常性欲の持ち主。 その作家のところに転がり込んできたのが フーテンのバルボラ。 金は盗むは酒癖は悪いは素性もわからない乞食同然の おかしな少女なのだけど、 なぜか惹かれて家においてるんすよ。 まあ、のちのち彼女は芸術の女神、 いわゆるミューズであるっていう展開があるんすけどね。 前半の変態性慾のエピソードがいいんだよなあ。 デパートのマネキンに欲情したり、 でっかい毛並みのいい犬に欲情したり、 オカルトな秘密パーティーに潜入したり、 この作家の普通ではいられない 変態じみた嗜好の物語がいいんだわ。 このまま1エピソード読み切りの 変態性慾ストーリーでもいいじゃないかというかね。 処女作に思いを馳せる回なんか 実に読ませるねえってかんじでね。 後半はばるぼらの正体に迫っていくかんじの話になっていく。 芸術家っていうのは、 芸術にだけ奉仕して身を捧げることで、 傑作をものにできる人種で、 これがアート以外のことにのめり込みはじめると、 女神はどこかへいってしまって、 作品を作…

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人間ども集まれ!/手塚治虫【マンガ】を読みました

「人間ども集まれ!」 手塚治虫の暗黒面が出てる作品かな。 手塚作品はロマンとか地球を救おう的なやつとか、 ライトサイドの作品と、 エロ、変態、残虐なダークサイドな作品群が あるんすけど、 これはダークなほうに分類されるかな。 というかダークサイドの暗黒手塚はおもしろいけど、 ライトサイドはいまいちなんじゃないすかねえ。 コメディタッチではあるのだけど、 設定や展開はえげつないというね。 絵柄はシンプル。 背景を描き込まないし、 キャラクターも最低限の線で描かれてる。 シンプルなだけに、 気をはらずに気楽に読めるんだけど、 中身はド変態というね。 なんだろな、やばいときの手塚治虫って ほんとにやばいなというか、 漫画の神様とか、 漫画に情熱を傾けた人という手塚治虫像が 一応あるんだけど、 なんていうか、 ドロドロというか変態的というか、 そっちの熱量もはんぱなくあるんだなあと。 大御所なのに、最後まで新人漫画家と張り合って、 おれのほうがうまいみたいなエピソードがありますが、 やっぱ熱量がすげえなと。 こういうのどっから考えつくんすかねえ。 映画とか小説からインスパイアされてんのかしら。 映画はけっこう好きだったみたいっすから。

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