『ムーンライズ・キングダム』を見た【映画】ウェス・アンダーソン監督による少年少女駆け落ちコメディ

「ムーンライズ・キングダム」 これはけっこう好きかな。 ウェス・アンダーソン監督っていうのは、 どの作品もこういう感じなんすかねえ。 「グランド・ブダペストホテル」と今作しか 見たことないけども、 絵本のような映像なのは一緒だった。 基本的に動く絵本って感じで 童話のような雰囲気なんすけど、 ところどころ毒というか、 大人のテイストを紛れ込ませる。 子供が初キスでディープキスとかするんすよ。 可愛らしい子供の初恋駆け落ち物語なのに、 ところどころほのぼのではすまない描写がある。 逃げた二人をボーイスカウトの仲間が追ってきて バトルになるんだけど、 刺されて怪我するやつが出てきたりする。 刺してる描写はないですけども、 子供のやりとりにしてはハードすぎる。 ヤクザの乱闘とか街のゴロツキの戦いみたいな 見せ方を子供でやってるのがおかしくておもしろい。 そういうのもウェス・アンダーソン印ってかんじで 特徴的ですね。 この味が好きか嫌いか。 そこがこの映画が楽しめるか楽しめないかの 別れ道かな。 有名な俳優がけっこうたくさん出演してますけども、 みんなそれぞれの役割を演じてるってかんじなので 別にこれは無名のヘボい役者がやっても 同じなような気がするので 有名俳優の無駄遣いに思えてしまう。 もったいないなあみたいに…

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“疑惑”に押しつぶされる人々……『ダウト/あるカトリック学校で』を観た【映画】

「ダウト ~あるカトリック学校で~」 なんすかねえ、全員が悪魔に見えてくるというか、 聖職者ってなんか悪魔っぽく見えるんすよねえ。 ダウトっていう題名だけに、 疑惑の話なんすけど、 疑いを持った人が陥る苦悩の世界というかなんというか。 ほんと怖いなあ。 疑惑を起こさせる神父のフィリップ・シーモア・ホフマンが怖いなあ。 いい説教するし、孤立してる子供の支えになる 優しいおじさんってかんじなんだけど、 疑惑が本当だったらものすごい怖いおっさんなわけで、 この人、良い人なのか悪い人なのかどっちなんすかというね。 ニコニコしてるのも、 良い人だと思って見るのと、 悪いやつだと思って見るので捉え方が真逆になるわけで。 怖いっすねえ。 メリル・ストリープ、怖いっすねえ。 疑惑をとことんまで突っ込んでいく。 疑惑を超えて、ゴリ押し、こじつけのレベルだと思える領域まで とことん突っ込んでいくんすけど、 真相を確かめられないことのほうが物事には多いわけで、 疑惑が間違いであることもあるわけで、 でも、とことんまでやるんすよ。 ブラフで神父を試したりするわけ。 怖いですよお。 新米シスターのエイミー・アダムスも怖いですよー。

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『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』を観ました【映画】

「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」 これはなかなかよかったっすねえ。 泣きの要素をいくつも組み合わせて、 うまく物語にしてあっておもしろかった。 題名だけ見たら、 なんかファンタジー映画かなと思ってたんすけど、 主人公は子供だし、 でも、これ9.11テロの映画なんすね。 よくできてたなあ。 最初から中盤ぐらいまで、 あんまりのめりこめなかったんすけどね。 主人公の糞ガキがほんとにクソのガキで、 見てて不愉快きわまりないかんじでね。 ほんと子供って嫌だわねえ~ってかんじで、 けっこうつまらんかんじだったんすけど、 後半、怒涛の答え合わせが始まって、 実はこれはこういう答えなんすよという展開に、 心を動かされたわけです。 何個あるんだよっていうぐらいに、 お涙系の要素がいっぱい散りばめられている。 仲良しの父親の最後の電話に出れるのに出なかった。 母親に父の代わりにお前が死ねばと暴言を吐く。 爺さんとの交流。 母親の先回り。 いろいろとありすぎてごちゃごちゃなりそうなんすけど、 なぜかすっきりと自然にすべてがひとつの物語におさまっている。 それがうまいっすよねえ、この話。 全部の要素がわかるなあってかんじしたなあ。

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フィンチャー版横溝正史ミステリー・・・『ドラゴン・タトゥーの女』を観た【映画】

「ドラゴン・タトゥーの女」 なんすかねえ、これ。 2時間サスペンスドラマだよなあ、 物語的には。 火サス好きとしてはかなり楽しめましたね。 フィンチャーのこだわった映像も、 今回ははまってたなあ。 映像のよさが かなり良い効果を出してたんじゃないすかねえ。 この話は映像がしょぼかったら ほんとにテレビサイズの小さい作品に 感じちゃうだろうけど、 映像がいいからスケールが大きく見える。 画面の中に人物をどう配置して カメラはここでこう動いてみたいなのが すごく整理されてる映像で、 カメラ基地外というか フィンチャーってカメキチなんだなと。 でもオープニングのあれはどうなんすかねえ。 ドゥンデュクデュクンド♪、あああーあ~っ♪って始まったとき なんだこれだせーなって思っちゃった。 レッド・ツェッペリンの移民の歌にあわせてイメージ映像が流れるんすけど、 なんかものすごくだっさいかんじがしちゃったなあ。 ださくて、2時間ドラマサスペンスぽくて、 一族の呪われた暗部が浮かび上がる話で、 探偵役がいてとくると、 これは角川映画の金田一耕介映画じゃないかと。 これは横溝正史じゃないかと、 そんなことを感じましたなあ。

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