気取りの美学、ライアン・ゴズリング主演『ドライヴ』を観たぜ【映画】

「ドライヴ」 あらすじ・内容 これはいいっすねえ。 これは好きなタイプだなあ。 何がいいって、気取ってるところが最高。 “気取り”ってやつ。 主人公なんて気取りの塊、気取り屋野郎ですよ。 無口で余計なこと一切言わない。 目で語るタイプのいけすかないやつ。 スカジャンの背中にはサソリのプリント。 昼間は映画のスタントマンで 死んでも重症でも会社は責任とらないよという書類にサインして 危険なカースタントをこなす一方、 夜は犯罪者の逃亡を助けるカードライバー。 何時の時代の人間なんだATG映画か?みたいなダセエ匂いがすごいんだけど、 そこがいいんだよなあ。 俺、アウトローだぜという雰囲気を全身からみなぎらせるライアン・ゴズリング。 これでギターでもポロンポロン爪弾いたら完璧だったのだが、 さすがにそこまではいかない。 爪楊枝はくわえてたな。 BGMもいいっすね。 シンセのバッキングに甘い女性ボーカルでかなりレトロというか、 80年代の空気だなあ。

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そのとき少女はどちらを選択したのか『ダイアナの選択』を観ました【映画】

「ダイアナの選択」 そのとき彼女はどちらを選択したか。 後ろめたい選択をした主人公が、 そのトラウマを抱えて苦しんで、 どこかで救いを見出すみたいな、 立ち直り系ヒューマンドラマっぽい雰囲気なんすけど、 中盤から後半、 走馬灯系のスリラーサスペンスに着地する。 なかなかおもしろかったです。 主人公の若いときをエヴァン・レイチェル・ウッドを 大人になった主人公をユマ・サーマンが演じているのだが、 二人の雰囲気や顔のつくりはあんまり似てない。 ペチャパイなのにウマ・サーマンはボインだったりで、 二人が同一人物とはあんまり感じられないのだけど、 理想とする生活、理想とする夫や娘、仕事を手に入れた 理想の自分のイメージがユマ・サーマンなので、 二人のイメージが違っているというのは 意図した演出、キャスティングなんすかねえとも思うのだけど、 どうだろね。 主人公はけっこうなビッチなんすよ。 学校なんてくだらない、親も教師も退屈だわあ、 今を楽しまなきゃと、しょうもない男と寝たりマリファナを楽しんだり、 典型的な夢も希望もない若者なんすよ。 まあ、スレちゃってるというか、 世を必要以上に悲観してねじれちゃってるってかんじっすかね。 そんな彼女にも親友はいるわけで、

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アレクサンドリア【映画】を見た

宗教ってなんだろね?「アレクサンドリア」 これは怖い。 歴史絵巻物ってかんじの時代劇なんすけど、 舞台はローマ帝国時代のエジプト、アレキサンドリア。 頭脳明晰、美貌の持ち主である女性天文学者ヒュパティアの一生を 彼女の付き添い奴隷だった男の視点をからめながら描く。 宗教戦争の話でもあるのです。 多神教だったところに、 新興のキリスト教がはいってきて、 弾圧だ反抗だなんだと争いが大きくなっていく様を描く。 この映画のキリスト教徒はめちゃくちゃ悪い。 黒ずくめの格好で、かなりの武闘派。 がんがん既存の宗教を批判して喧嘩を吹っかけていく。 勢いがすごいんすよ。 貧しいものをとりこんでいくっていうかさ、 現状に不満をもつ層をとりこんで、血と暴力でのしあがっていくみたいな。 ヒュパティアもその争いの中で犠牲となるみたいなかんじ。 彼女に仕えていた奴隷の男は、 彼女を愛していたのだが、 動かしがたい奴隷と主人という壁が厳然と存在することに絶望。 キリスト教の武装組織に入っちゃうんすよ。 まあ、彼女は頭もよくて冷静で 物事を理性で考えることが出来る科学者なので、 奴隷にも優しいのだが、 やはりそれは奴隷は奴隷という考えから脱しないのです。 そこに、神の前では皆平等であるというキリスト教が入ってきて、

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エンジェル ウォーズ【映画】を見ました

「エンジェル ウォーズ」 期待してたのとはちょっと違ったなあ。 ビジュアルイメージから、 お色気アホアクションなのかと勝手に期待してたんすけど、 全然お色気ではなかった。 まじめな映画だなあ。 困難に面したとき戦うか否か。 どんなに不利な状況でも戦うことはできる。 戦うか戦わないかを決めるのは自分自身だ、みたいな話。 それを視覚的に趣向を凝らして見せてくれる。 最初、戸惑ったなあ。 病院で手術が始まるかと思ったら、 場面転換して、病院だったのが、 孤児を育てて売り飛ばす娼館になってて、あれ?これどうなったと戸惑った。 さらにそこから刀と銃器満載で ファンタジーな敵と戦う世界に場面転換して、 どうなってんだと、ちょっと戸惑いましたね。 これは主人公の心象風景を映像化してる。 現実、妄想1、さらにそこから一段深い妄想みたいなかんじで 3段階の世界構造になってる。 まあ、妄想ではないんすけどね。 病院を抜け出すために必要なアイテムを奪取するという ミッションをファンタジーアクションゲーム的に映像化してある。 そこのビジュアルが前面に押し出されてるから、 お色気アクションかと思ったんすけどね。 底抜けバカ的な映画にはなってなかった。 どっちかというと暗いダークな鑑賞後の感触。

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