2011年12月21日

がん患者/鳥越俊太郎【本】を読んで

ガンは十人十色「がん患者 / 鳥越俊太郎」

大腸がんドキュメント。

ガンと分かる過程や、

手術、術後の様子、

ガンについて、

治療について、

ジャーナリストとしての仕事について、

そんなかんじで書かれた本。

一人のがん患者のドキュメンタリーというかんじで

読みやすいし、

引き込まれる内容だったね。

何をしたか

何を感じたかという

ことが書かれていて興味深い。

ガンが見つかってすぐに

腹腔鏡下手術をうけることに。

早いっすねえ、決断するのが。

やっぱり、ガンだとわかったら、

医者がすすめる治療をすぐにうける

というのが普通の反応なんすかね。

いろいろあれこれ考えて、

ああしようかこうしようかと

吟味していく時間がないんだろか。

抗がん剤もやるけど、

覚悟していた副作用がほとんどなかったらしく、

これは抗がん剤の効果がでてないのかもしれないが、

抗がん剤を使っているから、

ガンの進行を緩やかにしているのかもしれない。

効果があるのかないのかよくわからないとか。

なんともいえない抗がん剤の効果。

このへんも興味深いですね。

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2011年12月14日

あの戦争になぜ負けたのか/半藤一利・保阪正康・中西輝政・戸高一成・福田和也・ 加藤陽子【本】を読んだ

結局わかりません「あの戦争になぜ負けたのか/半藤一利・保阪正康・中西輝政・戸高一成・福田和也・ 加藤陽子」

なぜ負けたのか。

結局、わからない。

わからないというのは、

戦略がなく、

無謀な作戦ばかりで、

補給も考えず、

精神論で突き進んで

負けたというのはわかるのだが、

なぜ、そういう道を進んだのか

という点がわからない。

結果がわかっている現在の視点から

考えるから合理的でないと

思うだけで、

当時の情報や状況では

そういう方向に進むのは

仕方がないというもんでもなく、

当時も無謀な道だということが

十分わかっていた。

それだけの情報も理性もあったらしいのだが、

なぜか開戦に向かっていく。

それがなんか恐ろしいですね。

合理的に考えたら、

無理なんだけど、

なぜか無理な方向に進んでいく。

これはなんか怖いですね。

日常でもよくある。

これはダメだろうなあと

誰しもが思っていたとしても

誰も言い出さないし、

行動もしない。

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2011年12月08日

月と六ペンス /ウィリアム・サマセット モーム【本】を読んだ




月と六ペンス / サマセット・モーム



古典文学ですねえ。

1919年に発刊されたものなんすけど、

ぜんぜん古びた感じはしなかったすね。

初めて読んだんですけど、

普通におもしろかったです。

わかりやすい文章でありながら、

けっこう含蓄のある文章でもあり、

次がどうなるか次が気になって

ページをめくらせるストーリーテリングのうまさもあり、

これは今売られている小説の中に

並べてもまったくひけをとらないどころか、

このレベルのものを探すのは苦労するんじゃないか

みたいなそういうよく出来た小説だったなあ。

光文社の古典新訳文庫のバージョンで読んだのが

よかったのかもしれないっすね。

海外ものの古典文学ってさあ、

訳が古臭すぎる、

ページに小さい文字を行間とかスペースを

考えずにびっしり詰め込んだページ構成、

だったりして、

読まれることを拒んでるんじゃないかっていうね、

翻訳も本としての作りも悪いものが多くて、

なかなか手が伸びないんすけどね。

こういう風に翻訳をしなおして、

文字の大きさや行間のスペースも

ちゃんと読みやすいように調整されなおして

出版されるといいですよね。

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2011年11月23日

マイケル・ジャクソン裁判 あなたは彼を裁けますか? / アフロダイテ・ジョーンズ【本】を読みました





マイケル・ジャクソン裁判 あなたは彼を裁けますか? / アフロダイテ・ジョーンズ」



マイケル・ジャクソン裁判の法廷で起こった出来事を記録した本。

といっても劇的ななにか、

ドラマチックな出来事は一切記されていない。

どいうことかというと、

最初からこの裁判は裁判として

成り立たないような馬鹿げたものだったのだ、

ということなのです。

有罪濃厚だったのが、

なにかミラクルがあってひっくり返ったのでもなく、

大金で動く悪徳弁護士のスーパープレーで

無罪を買ったわけでもなく、

終わってみれば、

最初からどうやってこの裁判が成立したのか

よくわからないなあみたいなかんじなのです。

検察側はこれでよく有罪に出来ると

思ったもんだってなもんです。

検事の私怨もあったらしいっすけどねえ。

訴えた少年側の証言だけが

頼りみたいな検察側の主張。

その頼みの綱の少年側の証言が、

まったくいい加減で適当なもので、

これでは信じろといわれても

親しい人間でも無理だなといわざるを得ないような

お粗末なもので、

終わってみれば、

ただただばかばかしいというかなんというか。

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2011年11月17日

死者の奢り / 大江健三郎【本】を読んだ






死者の奢り・飼育 (新潮文庫) / 大江健三郎



有名な都市伝説、

病院で死体洗いのバイトをしたっていうやつの

発信源ではないかと言われている短編小説「死者の奢り」

大江健三郎のデビュー小説でもあるんすねえ。

なかなかとっつきにくい感じですね。

大江健三郎の文章って読みにくいんだ。

この小説で出てくるのは死体洗いではなく、

死体運びのバイトです。

水槽に保管されている遺体を

新しい水槽に移すバイトなんすけど、

リアリティがあるものとしては描かれていないように

感じます。

死と生を扱うために考えた設定のように思える。

だってさあ、

解剖に使われもしない古い死体を

わざわざプールに置いておく意味なんてないもんなあ。

新しいやつからもっていかれるから、

古いやつがいつまでも残っちゃうって、

そんなバカなってかんじでしょう。

主人公の僕は文学部の大学生で、

医学部で募集していたバイトに気軽に応募してみてっていう

話の出だしなので、

普通のリアルなリアリティのある

ドラマなのかなというかんじがするのだけど、

中盤、後半は観念的というか、

思想的というか、

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2011年10月29日

抗がん剤は効かない / 近藤誠【本】を読んだ






抗がん剤は効かない / 近藤誠



抗がん剤は効かないとはインパクトある題名っすねえ。

やっぱり効かないんすかねえ。

今は、癌治療といえば手術できる段階なら

手術で腫瘍を摘出するか、

放射線治療するかで、

さらに進行していれば抗がん剤治療みたいなかんじなのかな。

手術できる段階を過ぎていれば、

抗がん剤投与が標準治療みたいな。

標準的なやり方といっても

抗がん剤で癌が治った〜みたいな話は

あんまり聞いたことないっすね。

抗がん剤の効果って効く人もいれば

まったく効かない人もいれば、

効くといっても、

気持ち腫瘍が縮小したというのを

効いたというのか、

1ヶ月でも2ヶ月でも延命できたから効いたのだと

言われても、抗がん剤治療をしなくて

そのまま置いておいてもそれぐらいは

生きたのではないか、

むしろ抗がん剤治療をしたことによって、

寿命が縮んだのではないかとか。

抗がん剤のイメージって毒性は確実にあるけども、

治療効果はあっても少しで、

はっきりと効果があるといえるような

ものではないというイメージなんすけど、

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2011年10月26日

怒らないこと 2―役立つ初期仏教法話〈11〉/アルボムッレ スマナサーラ【本】を読んだ





仏教は心の科学「怒らないこと 2―役立つ初期仏教法話〈11〉 (サンガ新書) / アルボムッレ スマナサーラ



怒らないこと第2弾。

なかなかおもしろいですね。

というのも、

普段、何気ない瞬間に感じていたこととか、

こうではないかと思っていたことが

仏教的にこういうことだという教義として

はるか昔から存在していたということが

おもしろいですね。

昔から人間は同じことを感じていたんだなあと。

すべては無常である。

人生は苦から苦へ変化しているだけである。

自我とは幻想に過ぎない。

これは神秘でもなんでもなく、

宗教的アプローチをとらなくても、

普通に生活していても、

出来事のはしばしにそういうことを

感覚として感じることがある。

それを何々教と呼ぶのか、

哲学というのか、

科学と考えるのか、

というのはひとそれぞれの捉え方次第ということ。

文中、仏教は心の科学という記述がありますが、

こういう法話を聞いたり見たりしてみると、

ほんとにそのとおりだなと思います。

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2011年10月22日

考えない練習 / 小池龍之介【本】を読んだ





考える練習「考えない練習 / 小池龍之介




題名がちょっとあれだな。

考えない練習とありますが、

何も考えないということを説いてるわけではなく、

考え方をシフトしようということを

提案している本なのです。

仏教の教義を例にだして、

こういう考え方があるんですよという

解説をしています。

内容的には仏教本なんじゃないすかね。

何かこう「考えない」ということに関する

内容というよりは、

仏教の教義を現代的なかんじで

プログラムとかノイズとかセンサーとか

そういう言葉遣いで

説明しています。

考えない練習というより、

仏教教義をちょっと解説しましたという雰囲気ですね。

インパクト優先でつけられた題名じゃないかな。

題名と内容が微妙にシンクロしてないということは、

書籍ではよくあることです。

仏教というのはなかなかおもしろいものですね。

葬式とかで一番身近に感じる宗教なんですけど、

そのわりに教えの内容については

よくわからないでいる。

まあ、いろんな宗派がありますからねえ。

仏教と一口に言っても

それぞれまったく違うんでしょうねえ。

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2011年10月14日

夜行観覧車 / 湊かなえ【本】を読んだ





幸せってなんだっけ「夜行観覧車 / 湊 かなえ


高級住宅地の住人の人間模様ミステリ。

なかなかよかったんですけど、

ミステリーというかドラマというか。

犯人の内面の描写があんまりなくて、

そこはわざと書いてないというか、

周囲がどう思っていたのか、

こういうことではないかと想像するというか、

結局、何がスイッチになるのかは、

本人にしかわからないという話で

人それぞれ抱えるものっていうのは、

同じ場所にいても一緒に暮らしていても、

まったく違うのだというかんじですかね。

まあ、だから犯人探しのミステリっていう

わけではなくて、

ドラマエンターテイメントみたいなかんじか。

どろどろした思いのたけはよくかけているのだけど、

展開があまりにも偶然すぎて、

げんなりするとこがありますね。

偶然、あの人とこの人が知り合いでみたいな、

接点の作り方が、

物語の必然でそうなってるわけじゃなくて、

偶然そうなんですというやつなので、

そこはあんまりおもしろくないとこです。

最後の展開もなんか変な感触というか、

偶然集まって偶然顔合わせてみたいな、

なんでこういう展開になったのかという

説得力があまりなかったし。

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2011年10月01日

怒らないこと / アルボムッレ・スマナサーラ【本】を読みました





笑って生きよう
怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉 (サンガ新書) / アルボムッレ・スマナサーラ



これはなかなかよかったですね。

怒ることが当たり前で、

怒らないでニコニコしていると、

あいつはガッツがないとか

根性がないとか言われてしまうような世の中で、

怒らないという生き方が、

幸福に生きるための智慧となるというお話。

なぜ怒りという感情をもってしまうのかというところから

なるほどなあとおもしろかったですね。

人間、誰もが自分はいっぱしの特別な存在だと思ってるわけです。

いや、ぼくなんてぜんぜんだめですよ、

わたしなんて底辺だわ、

なんて言っていても、心の奥底では、

自分はなかなかのものだとひそかに思ってたりするわけです。

その正しい完璧であるわたしが、

こんな扱いを受けるなんて間違ってる。

わたしが正しくて相手が間違ってる。

わたしが正しいのだから怒るのも当然だという

意識から沸いてくる怒りというのがあるんですねえ。

これはけっこうある。

お互いが正義はわれにありと思ってる。

逆に、自分はだめだと思いすぎで、

よくできる人をねたむことから生まれる怒りというのもある。

まあ、そこで怒りをどう耐えるのかではなく、

最初から怒らないようにしようと、

そういうわけです。

怒りにとらわれた暗い人になるよりも、

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posted by ビショップ at 06:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書2011 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする