弾き語りパッション / 井上陽水

弾き語りパッション




ねばりつくパッション「弾き語りパッション / 井上陽水



弾き語りのCD。

いやー、どうなることかと。

1曲目を聞いたとき、どういうこっちゃこれはと不安になったけど、

終わってみればなかなかよかったなあと。

ねばっこい歌い方なんだよなあ。

びびったぜ。

納豆ねばねば歌唱法の井上陽水じじいの迫力にまいった。

1曲目の「闇夜の国から」の鬼気迫るというか、

粘りつくようなテンションの高さにぎょっとする。

歌い方が、モノマネする人が、デフォルメして歌ってるみたいな感じなんすよ。

だからちょっと笑える。

だもんで、これ大丈夫かなと不安になったんすけど、

後半に行くにしたがって、普通の歌い方になってくる。

これは後半疲れたから、普通になったのかなと思ったけど、

曲ごとに収録日、会場が違うから、そういうわけじゃない。

どういうこっちゃと。

しかし、何回か聞いているうちに、

前半のねばこい濃いパッション歌唱法の部分がたいしてきにならなくなる。

気にならなくなるというよりは、

後半の普通さに物足りなさを感じるようになるもんだから、

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浅川マキ / DARKNESS I

DARKNESS I




DARKNESS I / 浅川マキ


夜が明けたら、一番早い汽車に乗ってここではないどこかへ。

浅川マキの訃報を聞いたとき、

あまり聞かずに置いてあったアルバム「DARKNESS I」を引っ張り出してきて、

夜明けにそっと聞いてみた。

1曲目の「夜が明けたら」はやっぱりいい。

くたびれたというか、朝もやの中で漂っているようなというか、

絶望的でもありながら、

未知の次の町に行くという希望も感じられる。

とてつもなく深い暗さの中に、小さな希望が見えるみたいな曲。

浅川マキのボーカルの後ろで、

遠くのほうで鳴っているフルートがまたいいんだなあ。

たまらない雰囲気。

幻想空間。

ダークネス1は作品集ということで、ベスト盤みたいなもの。

ディスク1が60~70年代の作品を集めたもので、

ディスク2は、80年代のジャズセッションの曲を集めたもの。

やっぱ違うんだよなあ。

オリジナルアルバムで聞きたいね、ベスト的な構成ではなくて。

ディスクを通して聞いても統一がとれているようで、

実はとれていないのではないかと。

ベストアルバムでOKなアーティストと、

オリジナルアルバムを個別に聞いたほうがいいアーティストがいるが、

浅川マキは後者じゃないか。

まだディスク2は、JAZZ VERSIONということで聞きやすいが、

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ビコーズ・オブ・ユー / ニーヨ

ビコーズ・オブ・ユー



ねーよじゃニーヨ「ビコーズ・オブ・ユー / ne-yo



甘い歌声。

あんまりR&Bとか聞かないんすけど、「Because of you」を耳にしたときに、

なんて甘いボーカルなんだと思って聞いてみたne-yo。

スウィートですわ。

もう全編が甘い甘い甘いスウィートなそよ風のよう。

このスウィートさはなかなか珍しいんじゃないすかね。

マイケル・ジャクソンの再来みたいな感じで宣伝されることもあるけど、

マイケルとはかなり違うような。

自分の中ではマイケル・ジャクソンは、

R&Bというよりロックテイストが強いポップスってかんじ。

ニーヨのボーカルにはロックっぽいところはまったくない。

ただひたすらにスウィート。

聞いていると体が揺れる。

激しさで揺れるというより、

温かい水の流れに身を任せて漂うみたいな体の揺れ方。

歌い方にハードさはない。

声量で圧倒するタイプではないっすね。

どっちかというと、細かいニュアンスに変化をつけるテクニカルなタイプか。

こういうテクニカルな人って実際にライブで聞くと

物足りないかんじになるんだけど、ニーヨはどうかな。

ニーヨはどーよ。

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イエロー・マジック・オーケストラ(YMO) / LIVE AT KINOKUNIYA-HALL 1978

LIVE AT KINOKUNIYA-HALL 1978

LIVE AT KINOKUNIYA-HALL 1978

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: アルファレコード
  • 発売日: 1994/08/31
  • メディア: CD





ライヴは最高「LIVE AT KINOKUNIYA-HALL 1978 / イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)


収録曲
1)ファイヤークラッカー
2)ビハインド・ザ・マスク
3)中国女
4)東風
5)プラスティック・バンブー
6)ジ・エンド・オブ・エイジア
7)コズミック・サーフィン
8)ウォンテッド
9)1000のナイフ


YMOは全然聞いてなかった、リアルタイムでは。

まあ、テクノ直撃世代ではないので、まわりに聞いている人がいなかったので、

聞いてなかったということなんすけど、

YMOを知らないのになぜか

テクノカットしてたなあ。

床屋で散髪してもらうと、もみ上げもすっぱりと切り込まれて、

襟足は刈り上げ。

勝手に床屋のおっさんがテクノカットに仕上げてくれてた。

同じ床屋で髪を切っているやつはみんなテクノカット。

だからテクノカットがかわってるヘアースタイルだとは思わなかったんすけど、

なんかこのもみあげ直線きりこみ後ろ刈上げスタイルは、

YMOがやってたテクノカットというんだよとかなんとか、

誰かが言ったのをきいて、YMOの存在を知ったのであった。

しかし、へーそうなのぐらいで、YMOの音楽に興味がわくところまではいかなかった。

ああ、あの多感な時代にYMOの音楽に出会ってはまってたら、

なんか違う今があったんじゃないかと思ってしまう。

YMO、なかなかかっこいいっすね。

YMOっていうても、初期、中期、後期、再結成とかで、

音も演奏スタイルもまるで違うのでひとくくりにできないんすけど、

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オネアミスの翼 イメージ・スケッチ / 坂本龍一

オネアミスの翼<イメージ・スケッチ>

オネアミスの翼<イメージ・スケッチ>

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ミディ
  • 発売日: 1991/08/21
  • メディア: CD





オネアミスの翼<イメージ・スケッチ> / 坂本龍一



かなり好きな一枚。

1枚といっても4曲しか入ってません。

1曲1曲は短い、イメージスケッチという名の通り習作らしい。

習作だけど、ほんちゃんのサントラよりもいいかもしんない。

シンプル。

ミニマル。

王立宇宙軍 オネアミスの翼」はそんなに好きな映画でもないし、

本編を見たときにサウンドトラックはそれほどいいとも思わなかったんすけど、

あんまりどんな曲が鳴っていたのかすら印象にない感じだったんすけど、

このCDの1曲目の「PROTOTYPE A」を聞いたとき、

なんていい曲なんだと全身にしびれが走った。

これは良すぎる。

なんていうか、ぞわぞわと鳥肌が背中から全身に広がるような衝撃というか、

聞いているうちに、心が揺さぶられてなんだか泣きたくなるようなというか、

このまま永遠に終わって欲しくない、聞き続けていたいみたいなというか、

そんな感覚になってしまう曲なのです。

「PROTOTYPE A」はメイン・テーマの習作。

サウンドトラックCDに収録されているやつよりもこっちバージョンのほうがいい。

おそろしくいい。

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タモリ

タモリ

タモリ


タモリのネタCD。

タモリの大放送とタモリのバラエティー・ショーの2部構成。

ネタといっても、オチがあって笑える小噺というタイプではないっす。

形態模写っていうやつですかね。

実際にあるテレビ中継やCM、講義、歌やなんかを

大真面目なトーンで真似してるんだけど、内容はまったく出鱈目。

そのギャップを楽しむみたいなネタかなあ。

ハナモゲラ相撲中継は、ぼんやり聞いていると相撲中継そのものなんだけど、

よくよくじっくり聞いてみるとふざけたこと言ってるんだよ。

まったくもってくだらないというかナンセンスで意味ない言葉の羅列なんだけど、

確かにこれは相撲中継だってかんじのトーンで軽やかに取り組み結果を読み上げるタモリ

それがおかしいんだよなあ。

繰り返し聴いてると、なんだよこれはっておかしくなってくる。

ニヤニヤ笑いですかねえ。

そういうタイプのネタがたっぷり入ってます。

4ヶ国語麻雀もあるし、歌がいいね。

アフリカ民族音楽“ソバヤ”とかすごくくだらないけど熱い。

“日本ジャズ界の変遷”教養講座なんか聞き入ってしまう。

中州産業大学芸術学部器楽科のタモリ教授の講義なんすけど、すげえ完成度だな。

ゾウが獲れた~、みんなで解体しよう~とか、おもしろいっすね。

実際にピアノを弾いてスキャットしてみたり実演を交えながらのジャズ講義。

パッラではなくパツラとかジャズメン用語講義もいいね。

なんだか大真面目なんだかふざけてるのかさっぱりわからんが、

なんかためになったような気がする不思議なおもしろ講座ですね。

いい大人が大真面目にくだらないことをやるおもしろさ。

タモリって芸達者ですね。

「お昼のいこい」とかおもしろいなあ。

NHKラジオでやってそうなのどかさ。


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COMPLETE SHOGUN / SHOGUN

COMPLETE SHOGUN
COMPLETE SHOGUN / SHOGUN


走り~だしたら~、何か答えがでるだろうなんて~

おれもあてにはしてないさ、してなーいぃさあぁぁあああ。

いいなあ。

「男達のメロディー」は聴くとテンションあがりますね。

なんか何が起きても大丈夫っていう気持ちになれる元気になれる曲だね。

運が悪けりゃ死ぬだけさっていう詞にもしびれますな。

なんせSHOGUNですよ。

将軍ですよ、演奏してんのが。

SHOGUNってあんまり知らなかったんすけど、

知ってたのは、松田優作のドラマ「探偵物語」の曲「Bad City」ぐらい、

今回この2枚組ベストを聞いてみると、なかなかいい曲ありますね。

スタジオミュージシャンの集団ってことで、

演奏がタイトで小気味いい。

ブリブリベースにシャキシャキギターにノリの良いドラムス。

その上にここっていうタイミングで入ってくるホーンセクションにコーラス。

グルーヴが心地いい曲が多かったです。

渋いっすよ。

まあ、なんじゃこりゃ?みたいなイマイチな曲もありますけど、

おおむねいい感じなので、

流してアルバムをまるごと2枚聴くのも可能。

「Bad City」「Lonely Man」は

アルバムバージョン、シングルバージョン両方収録という嬉しさ。

懐かしいなあ。

あんまり「探偵物語」を熱心に見たっていう記憶はないけども、

この2曲はすげえ耳に残ってる。

SHOGUNというバンド名も。

「男達のメロディー」はドラマ「俺たちは天使だ!」のテーマソングだったっけ。

俺たちは天使だ!」といえば沖雅也がブーメラン投げるやつでしたっけ。

夕方にやってた再放送でよく見たなあ。

あのドラマも面白かったなあ。

なんかまた見たくなってきたね。

「Silently She Said」「Castle Walls」「My Life Is Dedicated To My Music」あたりがお気に入り。

芳野藤丸のソロ曲「美しきライバル」もいいっすね。

人生のドラマは、始まったばかりさ~、

うつむくのは、早いぜ、YOU & ME!

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レディーズ&ジェントルメン / エマーソン、レイク&パーマー

レディーズ&ジェントルメン


レディーズ&ジェントルメン / エマーソン、レイク&パーマー

今聴くとゲームミュージックみたいですね。

スーパーファミコンのRPGをプレイしているときにかかる音楽みたい。

ナイスのキース・エマーソン

キング・クリムゾンのグレッグ・レイク

アトミック・ルースターのカール・パーマーが集まってできたプログレバンド。

プログレバンドといえば大所帯なものが多いけど、

エマーソン、レイク&パーマー は3人です。

スリーピースでプログレって珍しいね。

編成はキーボード、ベース、ドラム。

曲は、リズミカルで速いフレーズを叩き込んでくるホットなものが多い。

スタジオ盤ではもっと高速なんすかねえ。

クラシックをベースにした音楽。

キーボードは弾きまくりんぐです。

なんか熱いです。

3人編成だから、全員が常にフルパワーで弾きまくってて、

休憩してないから、ホットですね、どの曲も。

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サマー・ナーヴス / 坂本龍一 & カクトウギ セッション

サマー・ナーヴス


サマー・ナーヴス / 坂本龍一 & カクトウギ セッション

バカジャケットが気に入って買った1品。

なんとも言えないバカさ加減のイラストですね、このジャケットは。

坂本龍一教授が水泳ゴーグルとムチ打ちのときに首につけるコルセットを

はめて笑ってるというなんともいえないこのセンス。

好きだなあ。

本気でCD売る気あんのみたいなジャケット。

参加アーティストは、高橋幸宏、矢野顕子、鈴木茂、山下達郎など強者揃い。

アブドゥーラ・ザ・“ブッシャー”という謎の覆面ギタリストも参加してます。

まあ、正体は渡辺香津美らしいんすけど。

参加している顔ぶれ、奇抜なジャケットセンスから、

聴く前はばりばりのフュージョンかと思ってたんすよ。

フリーにアドリブをかましあうフリーセッションみたいなかんじのアルバムなのかと。

聞いてみたら全然違った。

これって普通に聞けるポップアルバムじゃないすか。

どの曲もちゃんとしてる。

ちゃんとしてるっていうのも変ですけど、

フュージョンポップレゲエみたいな楽曲が並んでて、

真夏に聞くとぴったりくるアルバムでした。

気分は南国。

この内容からしたら、

ジャケットは、南国の夕日が沈むところの写真とか使うとぴったりくると思うんだけどね。

そしたらオシャレ系夏のBGMってかんじで売れそう。


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フリー・ソウル / 和田アキ子

フリー・ソウル



フリー・ソウル / 和田アキ子

芸能界のドン、和田アキ子のベストアルバム。

ベストっていうか小西康陽による選曲によるコンピレーションアルバム。

1970年代の楽曲が中心に収録されてます。

1960年代のものと1980年代のものが少々あって、

小西康陽が作詞作曲で和田アキ子に提供した「真夏の夜の23時」「悲しい歌」もあって、

「帰り来ぬ青春」のリミックスなどもありつつのなかなかいいコンピレーションです。

70年代好きの自分としてはありがてえコンピレーション。

和田アキ子って今じゃ、芸能界のご意見番、バラエティ番組にでてるタレント、

酒癖悪いエピソードにことかかない芸人みたいなタレント、

増毛CMの人ってかんじですけど、

こういうアルバムを聞くと、和田アキ子って歌手だったなあと思い出す。

いやあ、今でも毎年紅白で、

腰の辺りにマイクを構えて声量を誇示する姿を見かけるので歌手は歌手なんだけど、

バラエティで芸能界のボスキャラとして芸人に説教したり、

勝俣州和に怒られたりするタレントとしてのイメージがどうしても勝ってる。

バラエティ番組出てる暇があるなら

歌手活動をもっと充実させたほうがいいんじゃないかとか思ってしまうぐらいいい歌手なんだけどなあ。

まあ、昔の楽曲をこうしてクリアなサウンドで聞けるので、

今のアッコさんがどうでもいいっちゃいいんすけどね。

選曲はノリのいい曲、甘いムードの曲、おなじみの名曲と満遍なく押さえてあるんじゃないすか。

「古い日記」とかも聞きたいけど入ってなかったのが残念だけど。

「どしゃぶりの雨の中で」でスタート。

そっから「バイ・バイ・アダム」「ボーイ・アンド・ガール」「ハート・ブレーク・ドール」「クライング・ベイビー」とサイケデリックブルースな曲で畳み掛ける。

「ボーイ・アンド・ガール」って映画の「女番長・野良猫ロック」で歌ってたなあ。

若いのにすげえ迫力だと圧倒されたね、あの映像は。

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