『新装版 矢沢永吉激論集 成りあがり How to be BIG/矢沢永吉』を読んだんだ【読書】起業家必読!糸井重里編集による矢沢永吉インタビュー本



いやあ、これおもしろかったです。

矢沢永吉のインタビュー本。

昭和53年、28歳の矢沢永吉が生い立ちやデビューにいたるまでを話す。

矢沢永吉のことはあんまりというか全然知らなくて、

キャラクターとしてのビッグなロック歌手E.YAZAWAという印象しかないです。

キャロル時代もわからないし、曲を聴きこんだということもない。

ファンでもなんでもなく、興味もあんまりない自分ですけど、

この本はおもしろかったです。

むしろ矢沢永吉がどんな人か知らなくて読んだほうがおもしろいんじゃないかなあ。

音楽に興味なくてもおもしろく読める。

インタビュー本なんすけど、青春小説のノリで読めた。

貧乏な子供時代、なにくそと思いながら育ち、

なんの後ろ盾もつてもなしに上京、

その日をなんとかやり過ごす日々だったのに

なぜか俺はビッグになるという揺るぎない自信と確信があった。

そしてバンド組んでうまくいきだして

ディスコバンドのヤマトで確かな手ごたえ感じて、

キャロルで熱狂を生み出す時代をむかえる。

そしてソロ。

なんなんだろう、この俺はやれる、俺はいけるぞという自信が

最初からあるんすよねえ。

そしてその通りに成功するわけで。

不思議だなあ。

なんか熱いんすよ。

バンドやり始めのとことかすごく青春してておもしろい。

全然ダメなとこから始まって、機材そろえてパワーアップだとか、

新しいメンバーでギターうまいやつがはいって

こいつギターの天才じゃないかとか思って、

オレのボーカルとはもったりもできて最高じゃんみたいな感じで盛り上がる。

はたから見たらなんでそれでいけるって思ったのかわからんような

些細な出来事でも、矢沢永吉の中ではワオ!って感じで

これで勝算があがったって盛り上がってんの。

若いときからビジネスマン的な視点がある。

計算がちゃんとあるんだよなあ、本人の中で。

これとこれでこうなっていけるっていう計算が。

なんかスーパースターでビッグな矢沢だからうまくいったんだみたいに

結果だけ見ると周囲は見てしまうけども、そうじゃなくて計算にもとづいて

戦略たててすごいビジネス的にやってるから

スーパースターでビッグな永ちゃんというブランドが確立した。

人間としての魅力あるんだろね。

スターって人間としての魅力なんだろうなあ。

歌がうまいとか演技がどうこうとかじゃない。

天性の人たらしの才があるかどうかみたいな。

若いときの愛読書が、カーネギーの「人を動かす」なだけあります。

実際、矢沢永吉の曲ってあんまりいいとも悪いとも思わないんすけど、

歌ってパフォーマンスしてる矢沢永吉って

目が離せない魅力があるっていうかね。

CDとかレコードで聞こうとは思わないけど、

生で歌ってるの見たらやられるんだろなみたいな。

ブランディングセンスっていうか、セルフプロデュース能力が高いんだろなあ。

キャロルが解散決まってからの動きもすごいのよ。

キャロルはやめるつもりなくて、メンバーに発破かけるつもりで

今後のことを考えろみたいに言ったら

やめるっていう流れになっちゃったみたいなのよ。

だったら仕方ないってソロでやる計画たてんの。

すぐやめたいっていうメンバー説得して解散ツアーやる。

その間にソロでやるメンバー探しとアメリカでのレコーディングの段取りして

ソロの準備を着々と進める。

そんでソロになってからも元キャロルというレッテルはられたら長続きしないから

元キャロルは極力つかわず、矢沢永吉というブランドを育てていく方向に力入れる。

キャロル的な曲じゃなくてバラードやるとかさ。

いやー、すごいよ。

ビジネスマンだよ。

アーティストって、楽しければいいじゃない、お金のことはっていう感じの人が多いけど

それではあんまり長続きはしないんすよねえ。

今、楽しければだけじゃやっぱ続かない。

お金とどうつきあうかみたいなビジネス感覚がないとダメなんだろね。

若いときからそういうとこ鋭いのはやっぱ子供のころにした経験が大きいのかな。

キャロルやめてからソロやるってなったら、

キャロルの延長線上の曲やると思うじゃん。

だってキャロルの曲って作曲矢沢永吉、作詞ジョニー大倉がほとんどなんだから

キャロル=矢沢永吉のやりたい音楽でもあるわけなので

ソロになってキャロルの発展形をやってもおかしくないのに

キャロル風のことを全部切り捨てる。

初期ビートルズのようなシンプルなメロディとリズムではもったりなんかして

ノリのいいグルーヴの曲をやんない。

それやったら元キャロルになっちゃうからって、全部捨てて別のことやる。

いやー、すごいよ。

矢沢永吉ブランドでビッグになるという事業計画のもとに

どんな音楽をやるべきかっていう判断ね。

なんか感覚的でおかしなこというおもしろおじさんみたいな印象あるけど

そういう言動も全部狙いがあってやってんじゃないのかな。

ビジネスマンにすすめたい本でした。

新装版 矢沢永吉激論集 成りあがり

新装版 矢沢永吉激論集 成りあがり How to be BIG (角川文庫) [ 矢沢 永吉 ]

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