『大阪の宿』を観たんだ【映画】大阪に左遷されたサラリーマンと下宿先で出会った人々との人間模様を描いた人情ドラマ



わかったようでわからんようで。

人情ドラマなんだけど、

わかるようでわからんようで。

東京から大阪に異動させられたサラリーマンが主人公で、

下宿した宿で出会う人々の人間模様を描く群像劇。

基本的に貧乏って悲しいねっていうのがある。

お金お金の世の中。

お金がなくてやりたいことができない貧乏人。

もっとお金と欲張る重役。

主人公は重役側の世界に生きてるやつなんすけど、

平社員側にたって上司をぶん殴ったから大阪に飛ばされた。

重役殴ってそれですんでるのは、

祖父が重役かなんかだったからみたいです。

それで大阪に来て、貧乏人たちの悲喜こもごもを間近で見て、

生きるってこんなに泥臭いものなのかと

目からうろこでしんみりしたみたいな。

そんでまた東京に戻ることになる。

大阪の宿で体験したことで一皮むけた男になったのかなみたいな。

話はそんなおもしろくないけども、

昔の風情がおもしろい。

下宿旅館っていうんすか。

今でもああいうのあるんすかね。

女中さんがいてそれぞれ事情があるみたいな。

ただの旅館じゃもうやってけないから、

最後には連れ込みホテルに改装してやっていくとか

時代の流れも感じるし。

乙羽信子が主人公に惚れてる芸妓役でチャキチャキの気風のいい女を

やってるのが、なかなかはまっててよかったですね。

主人公に惚れててどうにか振り向かせようとするのだけど、

主人公はお空の星のように遠くにいて

つかみどころがない存在でどうにも歯がゆいみたいな。

主人公はけっこうエリートなんすよねえ。

祖父がお偉いさんだったのでそれの七光りの恩恵があるみたいだし、

ほかの会社で重役やってる親友がいたりするし、

ただのサラリーマンとはいえ、

けっこう裕福な部類の人間なのです。

子供を田舎に預けて会えない女中。

無職のヒモ男にお金をせびられる女中。

病気の親の面倒を見なきゃいけない若い女。

夫をなくし一人で旅館を切り盛りする老女。

いい年してふらふらしてるおっさん。

主人公の周囲には一歩間違えば

あっという間に食うに困る境遇の人間であふれてる。

そんな世界で主人公は自分だけ真っ当で潔白でありたい、

いや、周囲もそうであるべきだと考える。

なのでどこか浮世離れしてるというか、

世間の泥にまみれるのを避けてるというか、

ちょっと変なやつみたいな感じなんだな。

それが大阪での体験で

ちょっと考え直して

自分も世間の泥にまみれてやっていってみるかなみたいな。

まあ、よくわかるようなわからんような。

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