『警察日記』を観たんだ【映画】田舎町の警察署を舞台に貧しいながら懸命に生きる庶民を描いた人情ドラマ



田舎町の警察署を舞台に描かれる人間模様。

基本的に貧しさから起きる犯罪が描かれてます。

口減らしで悪徳斡旋師に頼らなければならない貧しい娘。

一人で子供を育てられず捨て子する母親。

夫が家出して食うに困って万引きする子連れ。

そんな感じの生き方を選べる贅沢なんかまるでない

その日をどう生き延びるかみたいな人々の人情ドラマ。

警察の人たちも苦しい事情がわかってるから

杓子定規に送検はしません。

どうにか力になろうとする。

巡査を演じてる役者がいいんだよ。

森繁久彌、三國連太郎、殿山泰司、宍戸錠たち。

あれ、宍戸開みたいな人いるなあって思ったら若い宍戸錠でした。

巡査の面々のやさしさがよかったっすね。

森繁久彌は人情にあつい優しいおじさんって感じで警察官には見えない。

捨て子をどうしようかってなって

自分の家に連れて帰るんだけど

すでに子供が4,5人いるんすよ。

それに生まれたばかりの赤ん坊もいる。

そこに捨て子の女の子を、子供育てるのに

5人も6人も変わらないっていってひきとろうとする。

森繁久彌の暮らしも全然余裕ないんだけど

ギスギスしてないのがいいですよねえ。

三國連太郎の純な若さのある青年もよかった。

身売りに行かなきゃいけない娘にお金あげたりするんすよ。

警察官が全然いばってないのがよかったですね。

貧乏に負けてぎすぎすしちゃいがちだけど

そこはなんとかなる方法を考えてやってみるしかないっていうね。

前向きなんだなあ、みんな。

三島雅夫演じる署長もなんか能天気な感じだし、

貧困には明るさで対抗するっていうかねえ。

貧しくても前に進むしかない開き直りの境地っていうかねえ。

そういうのが大事だなって思いましたね。

口ずさむ歌がお富さんだったり、

消防車が石炭自動車だったりで

レトロなムードも楽しめました。

警察日記

警察日記 [ 二木てるみ ]

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