『化石の荒野』を見たんだ【映画】





よくわからんがスケールはでかい。

スケールがでかいが、よくわからない。

それが西村寿行アドベンチャーロマンアクション。

なんだろなあ、このよくわからなさ。

よくわからないけど話がでかい。

でもけっこう好きなんすよ、こういう世界。

男のロマンっていうかなあ。

子供が憧れる男の世界っていうかね。

男の中の男のようなタフガイが

はめられて裏の仕事をやらされる。

最初、主人公はやりこめられるんだけど、

逆襲が始まり、

最後は敵を殲滅して終了っていうタフガイハードボイルド。

拳銃とか、ウラン鉱脈とか、大物政治家とか、

5トンの金塊とか、

カーチェイスとか、

ちびっこが興奮するようなアイテムがちりばめられてて

モデルガンとかハードボイルドドラマとかに

はまりだす年代の青少年にはたまらないっすね。

渡瀬恒彦がオートマチックの44マグナム使ってて

銃弾の先にナイフで十字に切れ込みをいれて

ダムダム弾仕様に変えて

これから始まるであろう銃撃戦に備える描写とかいいですね。

ああいうのグッとくるんだよなあ。

まあ、実際それで効果あったのかは

特に描かれないので余計といえば余計な描写なんすけどね。

出てくる男たちが濃いです。

顔から男汁がしたたりまくってるというか、

オスの匂いがしているというか、

とにかく顔が濃い。

渡瀬恒彦、夏木勲、郷英治の濃さといったらものすごい。

眼力だけで妊娠させそうな勢いです。

そんな濃い男たちを相手に謎の女を演じる浅野温子も負けちゃいない。

なんだかよくわからんけども、

とにかく謎。

謎の女です。

名前からしてよくわかりません。

雪江千沙って苗字も名前みたいな名前だなあみたいな。

雪江なのか、千沙なのか、

どっちが名前なのか苗字なのかみたいな。

はめられて逃亡者となった渡瀬恒彦にエレベーターで一緒になるんだけど、

私の電話番号です、連絡してくださいと、

エレベーターの階数表示ボタンを押して

電話番号を教える謎のアピール。

渡瀬恒彦もそれでちゃんと番号を覚えてて

後で電話するんだからたいしたもんです。

普通覚えられないよ。

さすが心技体に優れ頑強な体をもち射撃も一流で

精神的にも円熟期にある男盛りの35歳であるだけはある。

それで渡瀬恒彦が登山したり

郷英治と一緒にカーチェイスしたり、

雪山で夏木勲と殴り合ったりするんだけど、

話がなんだかよくわからない。

金塊と異母兄弟の話だっけ。

いや、スケールは大きいけど、

シーンとシーンがあんまりちゃんとつながってないっていうかなあ。

だからあんまりおもしろくはないんすけど、

男たちの濃い世界ってことで

けっこう見れちゃうんだよなあ。

川津祐介の最後の電話のシーンとかも熱演だし。

カーチェイスも普通に公道を暴走して

数珠つなぎにクラッシュしていくとか

大迫力だし。

やっぱこの時代の角川春樹映画は人海戦術のパワーがすごいっすね。

人の力で大作を成立させてるって感じがすごい。

熱い男たちの熱気の記録。

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