『蔵の中』を見たんだ【映画】





怪奇、デカダンスな世界。

雰囲気はけっこう好きですね。

このたっぷりねっとり時間をかける感じ。

単なるミステリーやサスペンスと考えると

前半、ゆっくりやりすぎで

テンポアップして整理してやったら

半分ぐらいの上映時間になりそうなんすけど、

そのスローテンポで

じっくりねっとりやってる雰囲気が

なかなかいいので見れましたね。

横溝正史原作で製作は角川春樹ってことで

金田一耕助ものかって思うんだけど、

あれとは全然テイストが異なりますね。

みんなが楽しめる王道娯楽エンタテイメントっていうより、

単館上映で少人数のマニアが好む

マニアックな映画みたいな感じ。

まあ、これはあんまりヒットはしなかったんじゃないすかね。

なんかものすごく暗いし、

陰鬱なムードですからねえ。

探偵がいて謎を探る形式じゃないので

ただただ怪奇な雰囲気に浸るみたいなマニア向けな雰囲気。

角川春樹映画おなじみの

本人がカメオ出演するのもやってましたけどね。

雑誌出版をやってる中尾彬のところに

小説の原稿を読んでくれと青年がやってくる。

題名は「蔵の中」

うちは評論しかのせないから読まないよと

断るのだが

あなたが読めばおもしろいはずですといって

青年は去っていく。

その小説に書かれた内容は……みたいな始まり。

中尾彬がゲスな感じでよかったですねえ。

女をセックスで手なずけて

金を引っ張るマラ金男です。

そっからの話は胸を病み蔵の中で隔離されて暮らす姉がいて

不憫に思った弟が夏の間

一緒に蔵の中で生活する。

蔵の中ではエロスと死が、

蔵の外では殺人がみたいな感じっすかね。

姉が怪しすぎる。

しゃべらないんすよ。

弟が姉の唇を読んで

姉の言ってることをしゃべるみたいな。

一人芝居みたいなものです。

一人芝居。

ありゃ、話のネタの核心を言ってしまったなあ。

まあ、オチを知ってても

このデカダンな雰囲気を楽しめればOKな映画なので

まあいいですかねえ。

まあ、何も知らずに見たほうがいいことはいいんすけど。

とにかく姉役の人が存在感ありましたなあ。

目をむいてわなわなしたりするんだけど、

なんか普通じゃない感じで

怖さを通り過ぎて滑稽さすら感じさせる

表情演技してたなあ。

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