『サムライ(最高画質版)』をGYAO!で見たんだ【映画】





男はみな孤独なサムライ。

そういうこと。

アラン・ドロンが孤独な殺し屋を演じてます。

仲間いない、友達いない、女いない。

女はアリバイ作りに利用する娼婦がいるだけ。

何にもない部屋で小鳥を飼ってる。

孤独すぎる。

仕事はできるので依頼はあるらしいけど

それほど腕がいいとは思えなかったけどなあ。

まあ、銃の早撃ちの名人ではあります。

敵が撃とうとした瞬間、

一瞬速くアラン・ドロンが撃つ。

あれ?手に拳銃持ってなかったはずなのに

いつの間に拳銃抜いて構えて狙いをつけて撃ったのかみたいな。

その動きが一切わからないぐらいの早撃ち名人です。

殺しの後で警察の捜査が及ぶことを見越して

アリバイ作りは完璧にやってたのだが

アリバイあるけど、

こいつが犯人に違いないと

簡単に刑事にマークされてしまう。

ピアニストの女には顔をばっちり目撃されちゃうし、

かっこつけてるだけで

大したことないやつだなみたいな。

とにかくかっこつけ。

迫る警察の捜査と

依頼主からの刺客とからどうやって逃れるのか、

反撃するのかみたいな展開ですけど、

基本的に静かにたんたんとしてます。

なぜならこの映画は男はみな孤独なサムライである

ということを描いてる映画だからです。

とにかく孤独であるということ。

それにつきる。

アラン・ドロン演じる男は何が楽しくて生きてるのか、

なにがしたくてこんな生活しているのか、

さっぱりわかりません。

何にもない人生。

ただ仕事はきっちりする人生。

そして追われて死ぬ人生。

孤独。

それがサムライ=男みたいなことじゃないかなあ。

けっこう古い映画なので描写がおもしろいんだ。

アラン・ドロンが車を盗むシーンでは、

鍵束を取り出して

1本1本挿してみてエンジンがかかるかどうか試していって

5本目ぐらいでエンジンがかかります。

なんか笑える。

当時の自動車ってそんなに鍵の種類なかったんだろか。

警察もアラン・ドロンの家の鍵を同じように

鍵束から鍵をさしていって

開く鍵を見つけて開けてましたけど

それも5本ぐらいで開いてたし

どんだけ鍵のパターン少ないんすかと

なんかほんわかしましたねえ。

警察が盗聴器を仕掛けるシーンもいいんだ。

カーテンの影の壁に盗聴器を吊り下げるんだけど、

これじゃあ、でっかくて見つかるなと

小型の盗聴器に付け替える。

最初から小さいのあるなら小さいの使えよと。

なんかほのぼのしてて楽しいですね。

最後のメトロでの人員を大量に投入しての尾行シーンも

昔はたいへんだとなんだか楽しめた。

尾行する意味あるのかなと思ったけど。

殺人現場から逃げた男を探すのに、

年齢、風貌が一致する男を片っ端から署に連行して

目撃者の前に立たせて面通しするという捜査手法もすごい。

200人だか300人だかを連行ですよ。

俳優オーディションじゃないんだから。

しかも、目撃者たちが審査員みたいに椅子に座ってて

容疑者たちを舞台に並べて品定めって

安全とかプライバシーとかっていう考えが皆無ですげえです。

衝立とかマジックミラーとか一切なしで

目の前で、うーん、こいつじゃないな、こいつだな、

わかんないなとかやってんの。

殺人犯かもしれないやつの品定めを

無防備にやる目撃者たち。

うーん、のどかだなあ。

孤独な殺し屋の仕事風景と

最後を見せる日常系映画ですかね。

帽子を小粋にかぶりなおすアラン・ドロン。

トレンチコートを着こなすアラン・ドロン。

早撃ち名人アラン・ドロン。

とってもかっこいいけど

何を考えてるのかさっぱりわからない男ですね。

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