『コミック雑誌なんかいらない!』を見た【映画】






恐縮です、キナメリです。

今のお気持ちお聞かせください!

突撃レポーターが主役の風刺ドラマ。

今のテレビって突撃レポートってまだやってるんすかね。

マイクを持ったリポーターが、

カメラを引き連れて事件の現場で当事者に突撃レポートする。

どういう気持ちですか?今言いたいことはなんですか?

相手の気持ちや事情よりも、

その場の臨場感をテレビカメラに収めることを再優先し、

その映像をワイドショーで視聴者は消費する。

内田裕也がキナメリというレポーターの役を演じてるんすけど、

フェイク・ドキュメンタリーっていうか、

モキュメンタリーっていうか、

そういう作り方をしてるのが

めちゃくちゃ臨場感あっておもしろいんです。

あれってゲリラ撮影ですかねえ。

ロス疑惑の三浦和義に突撃取材とかしてるんですよ。

あれってちゃんと台本があるシーンだったんすかねえ。

何も知らない三浦和義のところに、

突撃レポーターが突撃取材してたようにしか見えなかった。

でも、ちゃんとエンドロールの出演者のところに

三浦和義ってあったから台本どおりだったのか。

あのライブ感いったい何だったんだろみたいな。

他にも、

暴力団の抗争が激化しているみたいなニュースの取材で

ヤクザの人に話を聞こうとしたり、

神田正輝と松田聖子の結婚フィーバーを取材してたり、

本当の社会事件や芸能事件の現場で撮影してる。

作り物のシーンも当然あったんだけど、

ちょいちょいこれって本物じゃないのかっていう

緊張感がすごい取材シーンがあって

それがほんとにおもしろい。

なんちゅう映画の作り方だみたいな。

よく内田裕也もこんな役を演じたなあみたいな。

おニャン子クラブに取材したりするシーンもあるんすよ。

あとは体験取材。

ホストクラブの取材、ピンク映画の撮影現場の取材、

違法外国人ホステスの取材などなど。

ホストクラブのシーンではナンバーワンホストとして

郷ひろみが出てきたり、

その郷ひろみの前で

郷ひろみの歌マネで歌う片岡鶴太郎が出てきたり、

嘘と本当が何重にも重なりあっている不思議さがあって

奇妙な味わいがありますね。

極めつけはビートたけし。

あれって実際にあった事件の再現ですよね。

取材に殺到してる記者たちの目の前で

男が部屋に入っていって

中の人を殺して出てくるみたいな事件が確かあったような。

あの事件をビートたけしで再現してるんすよ。

こえ~。

若いときのビートたけしが演じてるので

何するかわからない無鉄砲な怖さがすごいあったっすねえ。

ジャーナリズムってなんだみたいな。

内田裕也演じるキナメリは芸能人からはうとまれてるし、

局のプロデューサーにもいいように使われてるし、

嫁も出て行っちゃうしで

俺の仕事ってなんなんだろなあという疑問を感じている。

けっこう真面目にジャーナリズムをやろうと

この業界に入ったはずなのにみたいな。

そんな中、偶然、金の先物取引の会社があこぎなことしてて

被害者もたくさんいるという事実を知る。

これを番組でやりたいといっても、

誰がこんな話を深夜に見たがるのかと却下。

報道部にこの事件とりあげないのかというと、

こんな地味な事件とりあげてもなあ、自殺者でもでりゃ別だけどと

とりあってもらえない。

その後、大事件になるんすけど、

そしたらわーわーっと取材殺到ですよ。

ジャーナリズムってなんだみたいな。

前半に突撃レポートのシーンをこれでもかとやっておいて

後半にちゃんとまじめにジャーナリズムとはという

問いかけの話になるのがすごい。

めちゃくちゃな映画のようで

めちゃくちゃ真面目な映画っていうね。

いやー、なんかすごいですね。

虚構の世界に現実のスパイスをきかせると

ここまで奇妙な味わいがだせるのかと。

虚構と現実のミックスの劇薬ぶりを再認識。

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック