『二流小説家 シリアリスト』を観た【映画】デイヴィッド・ゴードンのミステリー小説『二流小説家』を映画化



二流小説家 シリアリスト

これはどうなんすかねえ。

舞台演劇っぽい役者の演技が気になるなあ。

特に武田真治の演技は、

あれはどうなんすかねえと。

死刑囚の役なんすけど、

異常におどける道化師演技なんすよ。

メフィストフェレスというかなんというか。

とにかく動きが大きくてわざとらしくて

身振り手振りに芝居がかった表情にと

とにかくピエロな演技をしているのです。

ああいう演技ってあんまり映像ものには向かないような。

舞台とかならああいう大きな演技で正解なんだろうけどなあ。

それに死刑囚は私服でいいんだろうけど、

面会するたびにおしゃれして出てくるので

なんか上川隆也との対比が生きてこない。

あっちとこっちという世界の違いが感じられないんすよ。

どっかの喫茶店で話をしているみたいに見える。

お互いが激昂して怒鳴りあうシーンとかあるんすけど、

なんか笑っちゃったもんなあ。

まあ、あとはいろいろと残念なところはありましたね。

前半はやたらとだらだらしているのに、

後半は主人公がなんでか知らないけど

いろいろと思いついて事件の真相を

次々と暴いていく展開で

突然スピーディーに解決したなみたいな感じですし。

原作はアメリカの小説で舞台もアメリカなんすけど

映画は日本に変えてあるので

どんなもんかなと原作を読んでみたんすけど、

けっこう忠実な映画化みたいですね。

片瀬那奈がやってた役はストリッパーで主人公と肉体関係になってましたが

映画では濡れ場はなかったね。

小説は死刑囚と連続殺人の話は単なる骨組みとしてあるだけで

描きたいのは二流小説家の生態のほうみたいでした。

これという自分が書きたいものを書けずに、

売れる小説をペンネームを変えて書き暮らす二流の小説家。

ティーン向けヴァンパイア小説に、

ハードボイルドにエロSF小説。

主人公が書いている二流小説の一節が

ところどころに掲載されてたりして

前半は死刑囚との話がほとんど進まないというね。

そんで、最後に大急ぎで死刑囚との話の解決編があるという小説だった。

てっきり、前半の描写がのちのち大きな伏線になってて

後半になにか意外な展開が待ってるのかと思ったんすけど、

なんにもなかった。

この小説自体が二流小説家の小説だみたいな。

だから、ミステリーとかサイコサスペンスとか

そういうジャンルものとして見たらいまいちなんすよ。

メタ的な視点のおもしろさみたいなやつなので、

まあ、だからその点を抜きにして映画化したら

こういう感じになるのも

致し方ないという気もしたなあ。

「豚にでも食われたんだろうよ!」と

「晩飯ぐらいまともに作れえ~!」が

名台詞でおもしろかったっすね。

あと無駄にムキムキボディな武田真治とかね。

あの武田真治の演技の方向はあんまり良くなかったと思うなあ。

底知れない何かが感じられない。

浅く見えちゃうもんなあ。

母を求める子供のまんまということで

子供っぽさの演出なんだろうけどなあ。

普段はおとなしいのに苛立って切れだして

大声出してしゃべりだす上川隆也のほうが

よっぽど危ない奴に見えた。

あいつ相当危なそう。

ずいぶん年下の姪にいたぶられて

ヘコヘコしてたけど

心のなかは真っ黒なマグマが渦巻いてそうで

あいつのほうがよっぽど死刑囚が似合いそうだぜ。

上川隆也が死刑囚役で武田真治が小説家役だったら

どうだったかなあ。

落ち着いた演技で上川隆也が死刑囚やって

軽薄で落ち着きのない武田真治が二流小説家やる。

うん、こっちのほうがしっくりくる。

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二流小説家 シリアリスト [ 上川隆也 ]


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