食べて、祈って、恋をして【映画】を見た





食べて、祈って、恋をして



これは病んでるなああ。

相当な病みかたというか、

現代社会を生きる人間が抱える

根深い病というか。

金を使って食べて飲んで騒いでセックスして

享楽にふけるのに

理由が必ず必要になるんすよ、現代社会では。

この映画の主人公なら、

結婚生活に漠然とした不安と不満があって

どこかにさらなる幸福があるのではないかと、

自分探しの探求をする。

だから、わたしはイタリアに行って食べまくるし、

インドで瞑想してなんかいいかんじになりたいし、

バリで男とセックスしまくるし、

飲んで食ってセックスしても、

いいよね、自分探しで思いつくままやるって決めたから。

そういうかんじで、

享楽にふけるのに、

理由が必要なんすよ。

言い訳といってもいいかなあ。

こんなしょうもない旅行なんて、

結婚しててもできるし、

仕事しててもできるし、

今までどおりの生活しててもできるのだが、

しちゃいけないと自分で自分にブレーキをかけているだけ。

病んでるんすよ。

唐突に離婚して休暇とってわざわざ旅に出なくてもいいんだよなあ。

スピリチュアルだ、霊的体験だ、なんだと

わざわざ形を整えないと、

自分がなにをしているかもわからない。

現代病だなあ。

うーむ、なんかつまらないものを見てしまった。

金も時間も潤沢な中年おばさんが、

旅行しているだけの映画なので、けっこう退屈なんすよ。

主人公が旅の前と後で

何か成長したとか、何かを得たとか、

そういう変化があまり感じられないし、

西洋から見たスピリチュアルっていうかね、

エクササイズとしての瞑想とか占いとかが、

ほんとにお手軽だなあと、

ほんとに軽々しくて深みも感じない。

家までぽんと建ててあげて、

なんだこりゃ、ありがたみもなにもない。

旅先でどたばたするコメディに徹するわけでもなく、

シリアス展開があるわけでもなく、

ただおばさんが旅行したっていう中途半端なトーンになってるのも、

残念なところだなあ。

かなり上映時間が長いのもいまいちな点です。

享楽にふけるのに、

わざわざ言い訳をしなくちゃ不安になってしまう

不幸な現代人の病を描いた暗い映画だね。

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・原作:エリザベス・ギルバート/食べて、祈って、恋をして 女が直面するあらゆること探究の書

・サントラEat Pray Love

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