
海を飛ぶ夢
なかなか難しい映画だな。
内容が難しいというわけではないんだけど、
ひゃっほーどかーん!あっはっはっはーバカでやんの〜みたいな映画が好きな私にとっては、
この映画をどう処理して受け止めようか、
その扱いが難しい。
そんなにいい出来ではないと思うね。
首を骨折して体が動かなくなった主人公。
何十年もベッドで生きてきたそんな彼が、尊厳死を選択するまでをたんたんと追っていく。
とくに劇的なシーンもないし、たんたんと静かに進んでいく。
普通っていうんですかね、日常風景っていうんですか、それを切り取って並べてあるって感じ。
であるので、見る側によって感じ方が変わる。
この映画はひとつの点を提示してあるだけです。
真っ白なキャンバスにうたれた小さな点。
その点を見て、どう思うか。
人によっては点に気がつかないかもしれない。
その点からもう一つの点を自分で書いて、線で結ぶかもしれない。
あるいは、気がつかないふりをするかもしれない。
小さな点に意味を見出すかもしれないし、余白の白に意味を感じるかもしれない。
時間が経たなければわからないこともある。
自分の身に起きなければわからないこともある。
ふーむ。
甥がじいちゃんのことを老いぼれで役に立たないといったときの主人公の台詞。
「今言ったことを何年も経った後に死ぬほど後悔し、そんなことを言った自分を憎むだろう」
ぽかんとする甥にいずれ分かると微笑む主人公。
うーっむ。
見てるときは感動するとか全くなかったんですけど、
ふと真夜中にこの映画のこと思い出したりするんですよねえ。
そんで、なんか自分のこれからのことこれまでのことを考えちゃったり。
まあ、見る人の年代によってかなり感じ方はかわると思う。
見た後に効いてくる映画かな。
・海を飛ぶ夢 [Soundtrack]
・ラモンサンペドロ / 海を飛ぶ夢
・アメナバールコレクターズBOX
・ベスト・オペラ100
・RamonSampedro /Cartas Desde El Infierno/letters from Hell
・許されるのか?安楽死
・宗教と生命倫理
・保阪正康 / 安楽死と尊厳死
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そうですね。あとから効いて来るというか、自分が必ず、似た立場に立ち会うことになると思います。そのとき、頭の隅に、思い起こされるものだと思いますね。
この映画、作り物って感じがしなくて真に迫ってくる迫力があるから、あんまり好きじゃないんですよー。見た後にいろいろ考えちゃうから。後ひくっていうか。普遍的な問いを直で投げかけてくる。監督の才能には敬服ですが、自分にはなんだか辛い映画でした。