![崖の上のポニョ [Blu-ray] 崖の上のポニョ [Blu-ray]](http://ec3.images-amazon.com/images/I/51n3dEZ1LRL._SS500_.jpg)
ふざけた世界にようこそ「崖の上のポニョ
なんだこりゃ?
これはなんだろなあ。
巨匠はこういうところにいっちゃうんだな。
イメージの世界に。
物語を組み立てるとか技巧を凝らすとかじゃなくて、
イメージ優先の世界に入っていくんやな、結局。
もう終わりか…とちょっと拍子抜けしたエンディングでもあったし。
ポニョが全然かわいくない。
あの外見の不気味さはわざとなんだろうけど、その意図がいまいちわかんない。
てっきり、外見は不気味な化け物だけど、
中身、心が素晴らしく美しいから少年は恋をする。
外見よりやっぱり心が大事だよっていうメッセージをこめるための
不気味な外見なのかなと思ってたんすけど、
ポニョは普通のクソガキレベルの心しかもってないからそういうわけでもない。
少年は、あの不気味な外見を見て、かわいいかわいいと連発。
どうもあの外見を普通にかわいいと思っているようなのだ。
魚の世界ではああいう人面魚なんだけど、
人間の目には普通の魚に見えているのかと思ったらそうでもなさそう。
老人の一人が、ポニョを気持ち悪い人面魚だと言ってるシーンがあるし。
外見より中身の美しさがどうのこうのというメッセージは
まるでこめられてないみたいです。
どういうこった。
まあ、あの不気味さはすごいって思ったけど。
宮崎駿、さすがにマッドジジイだぜって。
声優に、所ジョージを使ったことは大失敗だった。
下手すぎて死にそうだ。
所ジョージが声優としてはまったく話しにならないくらい下手なのは
わかりきってることなんだから、
使うのなら、その下手さ素人ぽさが生きるキャラクターの声をやらせるべき。
「アルフ
所ジョージの役ってポニョのお父さんで、
いろいろ魔法がどうとかごちゃごちゃ言う芝居がかった役なのに、
間抜けな声と棒読み演技でまったく締まらないのである。
こりゃ明らかな失敗。
キャラのビジュアルも中途半端だよなあ。
元人間らしいけど、魔法使いぽくもあり手品師のようでもあり、
男前のようでもあり、貧相でみすぼらしい雰囲気もありで、
中途半端でキャラが全然たってない。
所ジョージの奥さん、ポニョのお母さんですか、
観音様だか海の女王だかしんないけど、
あのデザインも他になんかなかったのかなと思ってしまう凡庸さでがっくり。
せっかくポニョが気持ち悪くて最高にいいデザインなのに、
他が平凡すぎてバランスがとれてないよ。
今回はCGなしで全編手描きらしいけど、だからなんだっていう気もするわけで。
手描きの素朴な絵がどうのこうのっていっても、
それって普通の昔のアニメの絵っていうことやろ。
きれいだったけど、手描きならではの味とかとくになかった。
主人公の男の子の母親は山口智子。
これもどうかなあと思うけど、声優としては山口智子
だけど、この母親のキャラクター自体がおかしい。
めちゃくちゃ。
なんかワイルドで元気がいい女っていう設定らしいけど、
ほとんどキチガイに近いキャラクターです。
暴風雨の中、この先は進めないという制止をふりきって
強引に車を進めて家に帰ろうとする。
おいおい、自分ひとりならまだしも、子供と一緒なのに、
生きるか死ぬか、一か八かみたいな危ない行為を
とくに悩むこともなくやっちゃう親なんているのかなあ。
それはそういう性格だからってことでいいかもしれないけど、
そんな命をかけたギャンブルをしてまで、
家に帰らなければならない理由がなんかあるんだろうなと思ったら、
とくにそこまでする理由がないんすよ。
危険をおかして家まで行かなければならない理由はない…。
どういうこった?
そこまで苦労して家に帰ったのに、お茶飲んでラーメン食ったら、
子供を家に残して、働いてる老人ホームに自分だけ戻るんすよ。
はあ?この人はなにがしたかったんだろうかと、
駿はなにがしたかったんだろうかと、
いや、波がざぶんざぶんしてるところを
車をドリフトさせながら走らせて、
幼女に大波の上を走らせてっていうシーンが作りたかったんだろうなと。
そういう映像を作りたかっただけだから、
物語上の必然性はないんだろうなと。
勘弁してくれよ〜。
なに子供の命を危険にさらしてんだ!って父親が出てきて、
妻を2,3発おもいきりぶん殴ってくれれば、
すかっとしたんだろうけど、
父親は仕事でずっと船の中。
仕事にかまけて家庭のことはノータッチみたいな
影の薄い権威のまるでない今風の夫だからね。
イライラするよなあ。
撮りたい映像を作るのはいいけど、
それが山場になるようにストーリーもちゃんと考えてほしいよ。
短いシーンごとで見ると、なんかすごくいいんだけど、
シーンごとがつながってないから、見てて爽快さがない。
ストーリーのうねりってのがまったくない。
うねりがないというレベルじゃなくて奇妙なんすよ。
後半、それが顕著になってくる。
ほとんどイメージ映像の羅列になってる。
大洪水かなんかで陸地がほとんど水没しちゃったじゃないすか。
あれって、世界の破滅だろ。
何千万人か何億人かは確実に死んでると思うんすけど、
生き残ってボートに乗ってるやつらがみんなのん気に笑ってんのよ。
天変地異でめちゃくちゃな世界になってしまったのに、
みんなニヤニヤ、ニコニコしてて、不安や恐怖のかけらもない。
ちょっとしたピクニック気分。
ポニョが普通にしてるのは、わかるんだけど、
宗介が全然驚いてないのは変でないか。
それがめちゃくちゃ怖かった。
ほのぼのした音楽とか流れてきて、画のトーンも明るいんだけど、
ホラーにしかみえなかったな。
こいつら頭いかれてるんじゃないかって。
最後もなんだろなあ、あれは。
ポニョが半漁人でもいいですか?
いいですよ。
世界は救われました、よかったよかったってどういうこっちゃ。
ぽかーん?ですよ。
やったーみたいにばあさんたち喜んでたけど、
みんな何喜んでんの?みたいな。
この映画には、葛藤もなければ成長もなければ戦いもなければ痛みも癒しもなんにもないのよ。
なんにもなしなし。
お、変な金魚おった、かわいいなあ。
お、人間の男おった、かわいいなあ。
好き?
うん、好き。
これだけの話で、アドベンチャーもロマンも感動もクソもない。
なんでこんな話にしたんだろか?
宮崎駿
まあ、前から宮崎駿のアニメはあんまり好きじゃなかったんすけどね。
もともと宮崎駿の映画って、展開がうまくつながってるとは思えないけど、
空飛んだりとか、陸を疾走したりとか、
そういう躍動する映像をときどきはさんで、
展開の違和感をごまかしてたと思うんす。
それが今回はごまかしきれてなかった。
映像はいつもどおりよかったけど、
映像の力でうやむやにできないほど話がひどかったってこと。
主人公の宗介っていうやつも、なんか嫌な感じのクソガキなんだよ。
親を名前で呼んでたり、妙に大人ぶってて礼儀正しくて、
ほんとにやな感じだった。
“〜だよ”っていうだよだよ口調を、聞くたびにイライラする。
ポニョもなんかむかつく感じなんだよなあ。
わけがわからない。
なんのロマンもない映画でした。
ロマンがないんだよ、ロマンがよお。
これで終わりかよって思ってるところに、
“ポーニョ、ポニョ、ポニョ、魚の子〜”っていう能天気なテーマ曲が流れてきて、
鑑賞後の感触をさらに悪くする。
悪くするというより、
こんな陽気なテーマソングが似合うような作品じゃないだろという違和感、
居心地の悪さを感じるエンディングでした。
子供がチュキーっって言ってるだけの話だもの。
変態度120%です。
こういうのを60歳越えたおじいちゃんが作ってると思うと宮崎駿はやっぱ鬼才だよな。
宮崎駿の声が聞こえる。
俺、困難に立ち向かって成長して何かを勝ち取るみたいな単純な物語なんか
もう飽き飽きしてんだよ。
今までそんなのさんざんやってきたから、もうやんないよ。
俺、好き勝手、描きたい絵を描くわ、
波がざぶーんで、海の魚がひーらひらで、
子供同士が好きあって、チュキチュキ〜って言うだけの映画作っちゃうもんね
なんか文句ある?っていう声が。
ポニョは家族でほのぼの見るようなもんじゃないんだよ。
アングラ作品だよ。
巨匠の暴走世界だよ。
宮崎駿が子供への情熱を熱くぶつけた作品だ。
宮崎駿の普段は表に出さないダークな部分を思い切りだした作品だ。
陽気なファンタジーのつもりで見ると火傷するぜ。
そんなことはどうでもいいが、
いいかげん、かぶりついたハムを餅みたいに伸ばす表現はやめてほしい。
ジブリの肉の表現ってどうなんすかね。
ハムに見えないし、美味そうにも見えない。
肉の弾力を表現してんだろうけど、
そんなとこ凝る前に、他に凝らなきゃいけないとこあるだろうよ。
まあ、でもアニメ作品としては最高によかったっすよ。
ジブリ作品って実写映画のような感覚で見てしまうんだけど、
アニメだけど実写映画並みのクオリティを誇るっていうブランドイメージが強いから。
でも、やっぱりアニメなんすよねえ。
漫画ですよ。
漫画ってやっぱ荒唐無稽で、奇想天外なものだと思うわけ。
めちゃくちゃであればあるほどいいマンガだと思うわけ。
実写の劣化コピーみたいな3Dアニメーションが作られてる昨今、
そう考えるとこの「ポニョ」はかなりいい漫画です。
あー、でもロマンがまったくないのが残念ではあるね。
ロマンだけが足りないね。
見てて違和感をすごく感じる奇妙なマンガだった。
うーむ、大波の上を笑いながら走るポニョの下で、
波に飲み込まれて鬼の形相で溺れ死んでいく人間の屍の山山山。
世界は破滅して人がたくさん死んだけれども、
二人の子供は結ばれてハッピーでしたニコニコみたいな映像が見たかったな。
破滅とか死とか、ダークに描かれるべきものを、
意図的なのかそうでないのかは知らないけど、
陽気なシーンでやっちゃってるから違和感を感じるんだよなあ。
陰と陽でやるべきところを陽と陽でやってるからものすごく変なの。
家庭を顧みず仕事に逃げ込む父親。
父親のかわりに父性と母性を両方担当しようとしたけど、
父性=ガサツさと勘違いして子供を危険にさらして平気な母親。
そんな両親の顔色を伺って大人びて物分りのいい子を演じる子供。
そんなクソみたいな家族を、欲望むき出しでつっぱしる化け物が引っ掻き回す。
化け物ポニョの奔放さによって、抑圧されていた宗介の欲望が爆発して世界が破滅。
二人の幼児が、クソみたいな世界を滅ぼして、
ロウソク舟で世紀末をぶっ飛ばすみたいな話ならよかったのになあ。
DMMでDVDレンタルする
・崖の上のポニョ サウンドトラック
・崖の上のポニョ ハンドパペット 小
・「崖の上のポニョ」ブルーレイディスク 特別保存版 [Blu-ray]
ヤフオクで検索









