![ある日どこかで 【プレミアム・ベスト・コレクション\1800】 [DVD] ある日どこかで 【プレミアム・ベスト・コレクション\1800】 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51wuZdBldTL._SL160_.jpg)
残酷で美しい恋の時間「ある日どこかで
こりゃ悲しすぎる。
そんなことって、悲しすぎる。
残酷すぎたなあ、終わり方が。
SFなんすけど、かなりこじんまりとした小品です。
こまけーことはいいんだよってかんじで、
細部にはあまり凝ってない映画ですな。
SFってさ、こまけーとこに凝る映画多いじゃないすか。
世界観であったり、小道具であったり、設定であったり。
でも、この映画は細かいところはけっこう適当です。
懐中時計がアイテムで出てくるんだけど、
この時計はいったいどこから出てきたのかわからないんすよ。
無限ループに陥ってる。
卵が先かニワトリが先か状態。
二人の出会いからして矛盾があるし。
見知らぬ老婆から「帰ってきて」という言葉とともに、
懐中時計を手渡されたクリストファー・リーブ。
「スーパーマン
そこが始まりなんすけど、
彼女が彼にそう言うきっかけを作るのは、
過去に行った彼。
過去に行った彼と逢ったことで彼女は彼を探して現在の彼に、
過去に行くきっかけを与えに行く。
彼と彼女。
お互いがお互いに影響を与えてる。
なんだか無限に話がループしてて、始まりがわからない。
メビウスの環。
まあ、こまけえことはいいんじゃないか。
過去に行く手段も、タイムマシンとかじゃないんすよ。
精神力。
強度の思い込み。
行きたい時代1912年のことを強烈に思い浮かべ、
自分はその時代にいると自己暗示をかけると、
あら不思議!見事に1912年に到着している。
なんともファンタジーです。
自己催眠状態になるために、現代を連想するようなものはみんな片付ける。
服装と髪型は昔風。
これでうまくいく。
まあ、これもありっちゃありなタイムスリップですね。
そもそも時間とはなんなのか?
人間の精神とは?みたいなことを考えると、
メカメカなマシンでタイムトリップするのより
説得力があるようなないような。
そういう大きな矛盾が、構造的な矛盾があるにもかかわらず、
なかなかいい映画だと思ったのは、
“恋”のみに焦点を当てたつくりになっているから。
恋だね、これは。
恋って悲しいものですね。
始まるときのドキドキ感。
クリストファー・リーブ
見れば見るほど気になる。
もう夢中というか、熱病に犯されたみたいになるわけ。
恋のどきどきってこういう感じだなあ。
なにはともあれジェーン・シーモア
なんせ彼女に会いに行くために時空まで超えていくんだから。
恋の力は偉大です。
よく考えたら、相当なストーカーだぜ。
冷静に考えたらね。
過去にまで追いかけていくんだからな。
まあ、純粋なピュアなものってのは狂気と紙一重。
両想いだからいいようなものの、これが一方通行ならホラーだぜ。
まあ、彼女のほうも運命の男が現れるという予感があったらしいので、
二人は出会うべくして出会ったわけだが。
彼女のマネジャーは何者なんだろか。
未来に起こることを予知するとか、
彼女に、男と出会って運命が変わるとか言ってたらしいが、
彼も未来人かなんかかと思ったけど、そういうことでもなかったみたいだな。
まあ、とにかく恋ですな。
全編にわたって甘いクラシック曲が使われていて気分がラブ一色。
ラフマニノフの「パガニーニのラプソディー」。
追い求めていた運命の人とひとつになれた瞬間の絶頂感はすげえだろうな。
しかし、その絶頂も長くは続かない。
こんなことでという小さなことで崩れ去ってしまう。
時間旅行から強制終了してしまったクリストファー・リーブの憔悴ぶりが見てられない。
怖い。
恋とは美しく、残酷なものですね。
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・原作:リチャード・マシスン/ある日どこかで (創元推理文庫)
・サントラSomewhere In Time (1998 Re-recording)
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