2009年06月29日

恋空

恋空



神話的不幸話「恋空


映画の新たなる可能性の幕開けを感じさせる傑作。

まあ、めたくそにけなされている映画だけど、

それほど悪くはないですね。

感動とかドラマとかは、こういうもんだという今までの体験と照らし合わせると、

この映画のドラマ作りがあまりにも独自であるために、

とまどってしまうっていうことがあるけども、

この映画より、つまらない、

簡単にいえば楽しめない映画はいくらでも、邦画でも洋画でも、

あるので、それほどだめな映画とも思えない。

新垣結衣は日本人形みたいでかわいいし、

肌なんかピチピチで髪なんか艶々で、うーむ、若いって素晴らしいってかんじ。

イケメン三浦春馬も出演。

原作は携帯小説なんすね。

ケータイ小説。

まあ、ケータイ小説なんか文学じゃない、小説じゃないっていいたくなるのもわかるけど、

別に文学じゃなくても、小説じゃなくてもいいんじゃないすかね。

だから、この映画も、今までにない映画だと思って見れば、

それほどつまらんとはいえないんではないかと。

確かに変なことは変ですけどね。

彼氏の元彼女からの嫌がらせで拉致、レイプされたり、

図書室でセックスして妊娠して、

結婚話がでたり、

妊娠して流産したり、

彼氏が病気になったり、

悲劇的なことがたくさん起こるのに、なぜか切迫感がまったくなく、

主人公たちが苦労も成長もしてないように見える。

試練がてんこ盛りなのに、まったく変化しない登場人物たち。

ドラマチックな出来事が、こうも簡単に軽い連続した出来事として

描かれると、まったくドラマチックに見えないという不思議。

不幸な出来事がそれぞれ単体で描かれているような気がしたな。

不幸1来た、はい不幸1はこれでおしまいで、次、不幸2来た〜ってかんじで、

不幸が重なり合ってないからいまいち重みがないのかも。

レイプされてんのに、すぐ図書室でHする気になるってのがおかしすぎ。

一つ一つの出来事が関連して描かれてないので、

キャラクターに深みが刻まれていかないという不自然さが目立つ。

まあ、そこがなんか違和感を感じてしまうところなんすけど、

高校生の妄想絵日記の映画だと思えば、普通に面白いレベルではある。

これを感動とか、高邁なドラマとか、純愛だとかを期待して見るからダメなんだよ。

これはそういうウェットな映画じゃないんすよ。

ドライだよ。

もはや神話だよ。

血の通った人間のドラマじゃなくて、もっと抽象的な愛の物語なんすよ。

レイプも妊娠も流産も難病も全ては記号でしかない。

主人公たちの愛、プラスのイメージが、困難=負のイメージにも負けず、

持続するということを描いた抽象的神話的ドラマ。

何もかもがリアルじゃないが、だからといっておもしろくないかというと、

これはまあまあおもしろい映画に仕上がってるんじゃないかと思うね。

ガッキーはきれいだし、変な期待をしなけりゃ大丈夫だぜ。

・美嘉/恋空〈上〉―切ナイ恋物語
恋空 オリジナル・サウンドトラック
恋空オフィシャルフォトブック -新垣結衣as美嘉-


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