マジェスティック


マジェスティック 特別版 [DVD]




映画に愛をこめて アメリカの正義「マジェスティック



なんか小難しい話を

信念を貫く勇気や、誰にも侵せない権利があるということや、

その権利のために戦うことの大切さみたいな、

真面目で重いテーマ、どうしても説教臭くなってしまう話を

フランク・ダラボン監督は重く描かずにハートウォーミングで

ライトなテイストでまとめた。

これはなかなか巧妙ですね。

記憶喪失の男の話ということは事前に知ってたんすけど、

まさかこんなシリアスなことを扱っている映画とは思わなかった。

合衆国憲法が保障する基本的人権のことがでてくるとはね。

前半はだるくてちょっと退屈気味だった。

時代は戦争中なんやな。

ジム・キャリーはハリウッドの脚本家。

映画界で吹き荒れた赤狩りの嵐にジム・キャリーも巻き込まれる。

共産主義者だと疑われて、仕事がなくなる。

飲んだくれて車運転して川に転落して流されて浜辺にうちあげられて記憶喪失。

たどりついた町でルークという男に間違われるわけ。

その町では、戦地に出兵して戦死して帰ってこない若者がたくさん出た。

そういう哀しい町。

そこの今では閉鎖している映画館の老主人の息子がルーク。

ルークも出兵して戦死して帰ってこなかった若者のひとりなのだが、

ジム・キャリーと顔が似ていたもんだから、ルークだルークだ

ルークが帰ってきたとおっさんは喜ぶわけさ。

ジム・キャリーは記憶喪失なので、ルークってみんないうから、

まあ、そうなんすかねえみたいに戸惑いながらもルークとして生活を始める。

その町での、ルークの恋人だった女とのやり取りや、

映画館の再建のドラマがありつつ、

突然失踪したジム・キャリーを大物共産主義者に繋がる

人物だとみなして追う捜査官の手が迫る。

そして最後は、誰にも侵すことのできない権利のために

戦うことが大事みたいな見せ場があって、

ラストはハッピーでおしまいという

なんともダラボン節が効いた爽やかドラマとして仕上がっている。

まあ、なんかお手軽というか軽いというか、

そんなかんじはするんだけどね。

この人たち、わかりやす!みたいな、

わかりやすい古き善き人物たちがマンガっぽく見えて

あんましリアル感はありません。

こういう人たちがアメリカにほんとにいたなら、

戦争もサブプライム金融バブルも回避できたのではと

思わずにはいられない善い人ぞろい。

これは劇だ、お芝居だという雰囲気は強いですけど、

昔のアメリカの雰囲気に浸れるいい映画なんじゃないかな。

まあ、でも見やすいし良くできてますね。

映画好きな人にも楽しめるかな。

みんな、ジム・キャリーがルークじゃないことは薄々感じているんだけど、

ルークであって欲しいという願望がジム・キャリーをルークにするんす。

お国のために戦って死んでいった若者たち。

みんな帰ってこなかった。

その哀しさから立ち直るための希望の象徴としてのジム・キャリーなんすね。

そのみんなの希望に、ジム・キャリーが応えるのかどうかが見せ場になってる。

もうひとつの希望が映画館。

みんなで楽しむ娯楽、映画が復活することが、この町に明るさを取り戻させるってことで、

映画が重要な小道具として使われている。

あとジャズ音楽もよかったんでないかい。

ジム・キャリーがなんであんなにピアノをうまく弾けるのかよくわからんかったが。

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サントラThe Majestic [Original Motion Picture Soundtrack]

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